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朝鮮古刊本及び古鈔本の調査をその文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11164228
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関富山大学

研究代表者

藤本 幸夫 (籐本 幸夫)  富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード木版本 / 活字本 / 鈔本 / 内賜記 / 刻手 / 刊行部数 / 朝鮮本 / 刻工名 / 和刻 / 古刊本
研究概要

本年度の調査は国内と国外に分けられる。国内調査では大阪府立図書館・京大図書館・東大図書館・国会図書館等を中心に行った。1部につき28項目の調査を実施しているため、多くの観点よりの資料が蓄積されつつある。その内の一は内賜本である。日本には15・16世紀の内賜本(王よりの臣下への賜書)が多く伝存する。筆者が直接調査した内賜本約200種について紹介した。この中には本国である韓国や朝鮮には既に失われているものが多く、内賜本に記された下賜年月がその書の出版時と密接に関係するため、刊行年を決定するのに極めて重要である。現存内賜本では、下述の大英図書館本を除けば、大谷大学蔵『大同宣府軍門練武図法』(1501年内賜)が本国をも含めて最も古い。
国外ではフランス東洋語学校と大英図書館蔵書を調査した。前者は19世紀末ソウルに居たモリス・クーラン蔵書で、17〜19世紀刊本が主で、特に貴書というべきものがなかったが、術数書等に珍書があった。後者は幕末から明治初期に治躍した外交官アーネスト・サトウ等の蔵書で、日本貴重書の蒐集で有名である。それは朝鮮本についても同様である。朝鮮本は量的に多くはないが、質的には極めて高い。残本ではあるが、15世紀年刊庚午字本『古本真宝』があった。又内賜本としては、1442年刊『春秋経伝集解』(初鋳甲寅字本)があり、内賜記が附されている。これは現存最古の内賜本であるが、内賜記初行にあるべき紀年がない。これについては今後の考察が必要である。サトウ旧蔵書については来年度にも調査を実施して報告論文作成の予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤本幸夫: "刻手名による朝鮮刊本の刊年・刊地決定について"東方学報. 73. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤本幸夫: "朝鮮本の刊行部数について"梅田博之教授古稀記念論文集. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤本幸夫: "日本現存内賜本について"鄭光教授還暦記念論文集. 173-205 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤本幸夫: "対馬豊慶龍院蔵朝鮮傅来薬師如来坐像胎蔵朝鮮資料について"朝鮮学報. 176・177. 311-354 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 籐本幸夫: "朝鮮時代の書"世界美術大全集. 11. 121-132 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 籐本幸夫: "朝鮮本の識語について"青丘学術論集. 16. 1-22 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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