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韓孟聯句研究

研究課題

研究課題/領域番号 11164246
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関京都大学

研究代表者

川合 康三  京都大学, 文学研究科, 教授 (40108965)

研究分担者 愛甲 弘志  京都女子大学, 文学部, 助教授 (60150893)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード聯句 / 韓愈 / 孟郊 / 連歌 / 中唐 / 城南聯句 / 元白 / 韓門 / 中唐文学 / 奇
研究概要

中国古典詩のなかの「聯句」と称されるジャンルが、どのように生まれ、展開していったか、その歴史を調べることによって、直接の研究対象である韓孟聯句の特質を明らかにした。聯句は従来は君臣間の、また文人どうしの間の交遊の手だてであったが、韓愈・孟郊二人の手になる聯句では新たな詩的表現を模索する試みとしての性格が中心となった。彼らは古典詩の表現の規格を故意に逸脱する。それは詩語として定着していた語彙を敢えて避けて新奇な語を作り出すところから、外界を捉える見方が従来とは異なるところまで、詩を構成する要素の全体にわたっている。そこで開拓された表現手法は、その後の詩人たちの表現にも浸透し、中国古典詩の世界を豊饒にしていった。
我々は多くの研究者を集めて会読を行い、韓孟聯句のすべてを読了した。関連の資料を収集するため、書物を購入したほか、旅費を用いて各地の図書館を調査した。会読の結果は、パソコンを用いて詳細な訳注を作った。共同研究によって他の詩人を研究する人たちの参加が得られたために、韓愈・孟郊の表現の特徴がより鮮明に理解することができた。これによって聯句という一つの文学様式が、時代の流れのなかでどのように継承され、また変化していくかを追跡できた。さらに会読に際しては、訓読・訳・注のみならず、詳細緻密な分析を叙述することによって、古典詩読解に一つの新たな方法を作り出した。これは今後、聯句以外の作品においても、有効な方法として受け入れられよう。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 川合康三: "古文家と揚雄"日本中国学会報. 52. 105-117 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 川合康三: "韓愈・孟郊「城南聯句」初探"中国文学報. 61. 48-80 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 愛甲弘志: "段成式の『寺塔記』所収の聯句について"中国文化論叢. 10(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 川合 康三: "終南山の変容-中唐文学論集-"研文出版. 574 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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