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古代・中世の漢文訓読文資料の文体史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11164252
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関大阪大学

研究代表者

金水 敏  大阪大学, 文学研究科, 助教授 (70153260)

研究分担者 李 長波  京都大学, 大学院・人間・環境研究科, 助手 (60293932)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード漢文訓読文 / 文体史 / 古代 / 中世
研究概要

本研究では、日本において古代に発生した漢文訓読文が現代にいたるまで、日本の文体史的発展に与えてきた影響を実証的に検証することを目的としてきた。
具体的には、まず動詞「をり」の発展を取り上げ、いわゆる和文的文脈と漢文訓読文的文脈における位相差を明らかにしようとした。その結果、上代においては「ゐる」の状態形として普通に用いられていた「をり」が、平安時代の和文では特殊なニュアンスを持った動詞へと変貌する一方で漢文訓読文ではなお用いられ続けたこと、さらに、このように文体間で語棄の評価に違いの現れることが決して珍しいことではないことなどを確認した。
また、近代日本語に特徴的な語彙であるとされる三人称代名詞「かれ」を取り上げ、近代の英文和訳以前に、中国白話小説の翻訳などで人称代名詞としてある程度安定していたことも明らかにした。
その他、高山寺を中心に経典の実地調査を行うとともに、聖教目録データベース、指示詞研究文献データベース等を作成、インターネットを通じて公開している。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 金水敏: "文法化と意味-「〜おる(よる)」論のために"國文学解釈と教材の研究. 46・2. 15-19 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 金水敏: "『恵果和尚之碑文』所収「大儀後序」について"平成十二年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集. (未定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 李長波: "「カレ」の語史とその周辺-三人称代名詞が成立するまでの道筋-"DYNAMIS. 4. 1-33 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 金水敏: "方便智院聖教目録索引"平成11年度高山寺典籍文書調査団研究報告論集. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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