研究概要 |
本研究の目的は北西セム語碑文資料に基づくヘブライ語聖書の本文批評研究である.北西セム語碑文資料は多岐にわたるが,まずは以下の碑文集 H.Donner/W.Roellig,Kanaanaische und Aramaische Inschriften 1-3(1966-69);J.C.L.Gibson,Textbook of Syrian Semitic Inscriptions 1-3(1971-82);S.Ahituv,Handbook of Ancient hebrew Inscriptions(Hebrew)(1992);J.Renz/W/Roellig,Handbuch der althebraeischen Epigraphik,Bd.1 u.2/1(1995) および学術論文に発表された諸碑文研究を基礎にして,北西セム語碑文資料のデータベース化につとめた.また,これら北西セム語碑文ならびにシリアの諸遺跡出土の前2千年紀後半のアッカド語資料とマソラ伝承によるヘブライ語聖書本文との語彙上および用語法上関連をさぐりつつ,旧約聖書本文研究に取り組んだ.
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