研究課題/領域番号 |
11164272
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
矢野 道雄 京都産業大学, 文化学部, 教授 (40065868)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | PANCANGA / インド暦 / Perl / CGI / スールヤ・シッダーンタ / アルゴリズム |
研究概要 |
MS-DosのTurboPascalのために書いたインド暦のプログラムを、Perl言語のプログラムに書き換え、Web page上でCGIにより容易に実行できるように書き換えるという作業は完了した。インドの古典天文学書『スールヤ・シッダーンタ』を再検討し、このテキストのアルゴリズムとプログラムのアルゴリズムを比較検討した。またネパールや南インドで需要の多い伝統的な太陽暦の要素も加えた。そのため、オンラインでこのプログラムを利用している人々の意見を参考にした。またインドの現地でも識者の意見を求めた。とくにインド政府の「改暦委員会」(Calendar Reform Committee)の最初からの委員であるCommodore S.K.Chatterjee先生(84歳)に面会し、貴重な参考意見を聞くことができた。マイソールでは先祖代々伝統暦を作成しているKumarにインタビューすることができた。バンガロールのNational Instituteof Advanced Studiesではこのプログラムについて講演し、すぐれた研究者たちから意見を求めることができた。 また、オリッサ地方の太陽暦には他にはない特徴があるということなので、今回はじめてブバネーシュバルとプーリーに赴いて、いくつかの暦を収集することができた。とくにインド全域にわたって広く調査した1991年の当地の暦を手に入れることができたのは今後の比較検討のために大きな収穫であった。 コンピュータの出現によって伝統的な暦計算の技術は急速に忘れられていくであろうことは、すでに1991の調査において予測できたが、今回はこの思いをいっそう強くした。
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