研究課題/領域番号 |
11165220
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木塚 徳志 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 講師 (10234303)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高分解能透過電子顕微鏡 / 変形 / 接触 / 接合 / 破壊 / ピエゾ素子 / 原子直視観察 / その場視察 |
研究概要 |
カーボンカーフラーレンやナノチューブが発見され、その新しい構造に起因して特異な物性が出現すると期待されている。本研究では、フラーレン関係の研究の中で、大幅に遅れていた変形や破壊などの力学的性質に関する研究に注目し、実験を行った。 電子顕微鏡法を専門とする申請者として、次の2つの技術を本実験にとりいれた。まず1つは、原子直視型の動的電子顕微鏡法を用いた。この観察法の空間分解能は、原子1つ1つを識別できる0.1nm、時間分解能は、変形の過程を追従するのに十分な1/60秒まで改善された。すなわち、原子配列の変化を実空間、実時間で直接観察することができた。他の1つは、電子顕微鏡内部でピエゾ駆動によって、微小素材の変形を原子レベルで制御する方法を用いた。 本研究では、この2つの技術を組み合わせ、孤立したカーボンフラーレンやナノチューブを個々に変形させ、その時の原子運動をその場で直接観察して、変形機構を解明することができた。
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