研究課題/領域番号 |
11165230
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
菊地 耕一 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (40177796)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
32,300千円 (直接経費: 32,300千円)
2000年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1999年度: 25,300千円 (直接経費: 25,300千円)
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キーワード | 金属内包フラーレン / ヘテロ金属フラーレン / アクチナイド元素 / ケージ構造 / 電子状態 / 高次フラーレン / 金属フラーレン / 構造 / アクチノイド元素 / STM |
研究概要 |
新規金属内包フラーレンとして、CaHo@C82、Hf@C84、U@C82、Th@C84などの作成単離に成功した。CaHo@C82はケージが-5に帯電した初めてのフラーレンであり、C82ケージは金属を内包することにより、-2から-6まで種々の電荷状態を取ることを明らかにすることができた。U@C82、Th@C84の作成単離により、アクチナイド元素もフラーレンケージに内包されることが実証できた。金属内包フラーレンの構造に関しては、酸化数が2価の金属を内包した4種のC82ケージの対称性がC2、C2v、C2、C3vであることを明らかにした(論文投稿中)。これにより、+3の酸化数を有する金属元素を内包するケージと+2の酸化数を有する金属元素を内包するケージには共通のものがあることが判明した。また、金属内包フラーレンにおいて、ケージの構造および電荷状態が同一であれば、UV可視吸収スペクトルが類似するという仮説が実証された。XANESスペクトルにより、内包される元素の個数によるTm元素の酸化数の相違(1原子内包するときは+2、2原子内包するときは+3)を確証した。Uがケージ内では+3という珍しい酸化数状態を取ることも明らかにした(論文投稿中)。 炭素数100を越える高次フラーレンの効率的単離法を検討した結果、ポリスチレンゲルカラム/CS2、PBB/トルエンなどのHPLCを組み合わせたものにより、炭素数156までの高次フラーレンの分離を可能した(論文投稿中)。
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