研究課題/領域番号 |
11165239
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
丸山 有成 法政大学, 工学部, 教授 (40013479)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
2000年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1999年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
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キーワード | 単層カーボンナノチューブ / 電子構造 / トンネル顕微鏡 / STM / STS / ナノチューブ / 金属錯体 / カーボンナノチューブ |
研究概要 |
束状になっている単層カーボンナノチューブの集合体を圧縮成形したマット状の固体試料を金の基板上に固定し、超高真空極低温対応走査型トンネル顕微鏡を用いてその電子構造を調べ以下の知見を得た。 1.個々のチューブの特徴的な電子構造として、あるエネルギー領域でチューブの軸方向に非局在化した強い一次元的状態が存在することを見出した。 2.我々が観察したチューブでは、一つの束の中のチューブは非常によく似た電子構造をもっている場合が比較的多いことが高い確率で見出され,束が異なると電子構造も異なっている傾向が高いことも見出された。但し、この結果はあくまでも我々の試料について、比較的高い確率で統計的に言えることであって,現時点では常に成り立つことと主張するつもりはない。 3.単層ナノチューブにルビジウム金属をドープすると、フェルミ面付近の電子構造に特徴的な変化が現れ、より金属的な構造をとることが見出された。低温域ではこの変化がより顕著になるが、ギャップ的なくぼみもより深くなり一次元金属の電子状態の低温での不安定性との関連の上で興味深い結果と考えられる。
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