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多元素系相互作用を活かした新規錯体触媒反応の設計と開発

研究課題

研究課題/領域番号 11166202
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関北海道大学

研究代表者

辻 康之  北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (30144330)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード分子軌道法 / ケイ素 / パラジウム錯体触媒 / 酵素親和力 / 反応機構 / 反応設計
研究概要

パラジウム錯体触媒を用いるアリルエステル類と種々の求核剤との反応は,遷移金属錯体触媒反応のうち最も重要な反応の一つである。反応はπ-アリルパラジウム中間体を経由し,安定化炭素アニオン,アミンなどの求核剤が用いられている。我々は14族元素化合物の触媒的活性化反応研究の一環として,ケイ素の強い酵素親和性を活用するシリル化,シアノ化,ならびにアシル化反応の開発に成功した。これはアリル位に導入する官能基をケイ素基に結合させておき,反応によって結合エネルギーの大きいケイ素-酵素結合が出来ると同時に,官能基をアリル位に導入するというものである。ジシラン,シリルシアニド,そしてアシルシランを用いた場合に,シリル基,シアノ基,そしてアシル基をアリル位に導入できることを明らかにした。この反応においては,より有用な官能基がアリル位に導入することが可能になると極めて興味深い。アシル基はそれ自身親電子的であるため,求核的なアシル基は発生させるのが極めて困難であった。我々はケイ素基に直接アシル基を結合させたいわゆるアシルシランをアシル化剤に用いる新規アリル位アシル化反応を開発した。反応にはトリフルオロ酢酸のアリルエステルが基質として高い反応性を示し,対応する酢酸エステルでは全く反応しなかった。RB3LYP/6-31+G(2d,p)//RB3LYP/6-31G(d)で見積もったケイ素の酵素親和力と触媒反応性について明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Tsuji: "Transition Metal Catalyzed Silylation and/or Stannylation Reactions Utilizing Silylstannanes, Disilanes, and Distannanes"Research Trends.. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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