研究課題/領域番号 |
11167230
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
関 隆広 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40163084)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ポリシラン薄膜 / アゾベンゼン / 単分子膜 / 情報転写 / 配向制御 / 膜厚依存性 / モルフォロジー / 原子間力顕微鏡 / アゾベンゼン単分子膜 / 主鎖配向 / 光パターニング |
研究概要 |
本特定領域研究では、高分子鎖の自己組織化作用に同様な原理を展開した系を扱っている。光応答性のアゾベンゼン(Az)単分子膜を基板上に調製し、その上にポリシラン(ポリジヘキシルシラン(PDHS))のスピンキャスト膜を調製した際、PDHS膜の結晶化速度および、膜面内の主鎖配向が偏光照射によって制御されることが最近わかり、この現象の理解に向けた検討を進めている。 Az単分子膜への偏光照射によって誘起されるPDHSの主鎖面内配向挙動について、昨年度は、配向の最適化条件等にかかる検討を行ってきた。今年度は、原子間力顕微鏡を用いてPDHS膜のモルフォロジーに着目し、PDHS膜の膜厚、アニーリングが表面形態に及ぼす影響を検討した。PDHS膜の膜厚を変化(10〜100nm)させることで、PDHS主鎖の配向度に変化がみられた。膜厚が厚くなるにつれ、配向度は低下した。しかしながら、熱処理→結晶化を施すことによって、膜厚100nmのPDHS薄膜のSは0.55に向上し、その配向度は25nmのPDHS薄膜のS=0.56と同程度となった。熱処理前には、とくに膜厚の大きな試料においては、Az表面の影響を受けた配向は膜全体に及ばず、熱処理→結晶化によっておそらく膜全体に表面の効果が及んだものと推察される。
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