研究課題/領域番号 |
11167268
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
金藤 敬一 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (70124766)
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研究分担者 |
高嶋 授 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 助手 (10226772)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
16,800千円 (直接経費: 16,800千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 生体機能素子 / 導電性高分子 / ソフトアクチュエータ / バイモルフアクチュエータ / 電解変形 / アニオン駆動電解変形 / カチオン駆動電解変形 / 電気化学的クリープ / 電解伸縮 / 電気化学 / ポリピロール / ポリアニリン / 収縮力 / クリープ / 人工筋肉 / ドーパント |
研究概要 |
導電性高分子ポリピロール(PPy)は、電解重合成膜時の支持電解質調整により、全く相反する二つの伸縮特性、即ち陰極膨張性及び陽極膨張性を示すフィルムを作成可能なことが明らかとなった。これは、ドーピングに寄与するイオンの極性が反転したためとして説明付けられる。これらの相反的な変形を示すフィルムを各レイヤーとして二層構造に配置することにより、両層ともに伸縮活性なバイモルフ型アクチュエータが作成可能であることを見いだした。これは、PPy自立フィルムの両面における正負両イオンがシンクロ的に脱注入することが駆動源と見なされることから、従来型の単層・単イオン駆動型バイモルフアクチュエータと識別する意味で"バイアイオニックアクチュエータ(BIA)"と称される構造体である。従来、バイモルフアクチュエータは伸縮不活性な支持層と伸縮活性な伸縮層との間での自然長変化による共有接合界面での大きな変形ストレスが駆動因子である。ここに提案するBIAは、(1)両層とも伸縮活性であり、同一ポリマーをホストとした断続的な電解重合法により二層構造を形成させるために(2)シームレスな界面を形成するといった特徴を有しており、剥離性問題が無い強靭な接合界面はまた、駆動寿命を飛躍的に増大させる可能性を有している。従って、BIAは、バイモルフ型ソフトアクチュエーターとしてより理想的な駆動機構を有する構造体であり、導電性高分子の有するフィルム変形の機能性を十分に生かした構造体として、今後高い応用性が期待される。
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