研究課題/領域番号 |
11167277
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
長原 光 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50172549)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | PVLA / 細胞接着 / アポトーシス / PI3K / 肝細胞 / 細胞増殖 |
研究概要 |
我々はラット継代肝細胞株を使用して、本来接着して増殖するはずの細胞が浮遊状態で培養されるとアポトーシスにより死滅することを見い出したが、PVLAをコートしたプレート上で細胞を接着させておくと細胞はアポトーシスに陥らない。通常の培養用プレートではインテグリンファミリーが細胞接着に関与し、これからの細胞内情報伝達系が細胞死を抑制していると考えられているが、PVLAは肝細胞表面のアシアロ糖蛋白質受容体と結合するのでいわゆる細胞接着分子を介してはいない。従ってPVLAを介した細胞接着がアポトーシスを抑制することは、新しい細胞内情報伝達系によるアポトーシス制御機構の存在を予想させるものである。既に上皮系細胞を浮遊状態で培養した時に生じるアポトーシスが、PI3Kの活性化により抑制されることが報告されているので、ラット肝細胞でこれを確認したところ、アポトーシスを生じている時にもAKTのリン酸化が生じている事が判明した。これは肝細胞では他の上皮系細胞とは異なり、PI3Kの活性化だけではこのアポトーシスが抑制されない事を示唆する。さらにアポトーシスに関与する分子を同定すべく解析したところ、カスパーゼ3が最終的に細胞死を引き起こす分子であることを突き止めた。
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