研究課題/領域番号 |
11168227
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
蟻川 謙太郎 横浜市立大学, 総合理学研究科, 教授 (20167232)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
64,400千円 (直接経費: 64,400千円)
2001年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2000年度: 51,000千円 (直接経費: 51,000千円)
1999年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 昆虫 / 交尾 / 光受容 / 複眼 / 産卵 / 色覚 / 機械感覚 / 網膜 / 視葉板 / 視細胞 / 空間分解能 / Y迷路 / 視葉出力 / 下降性ニューロン |
研究概要 |
アゲハ尾端光受容器について ●♀アゲハの尾端光受容器からの光入力は、産卵行動の完遂に不可欠であることを証明した。 ●腹部神経系における神経細胞構造の左右非対称性を探索したが、♂♀ともに明確な結果は得られなかった。 アゲハ色覚系について ●複眼には、含まれる色受容細胞の組合せによって、3タイプの個眼が混在し、それらは複眼腹側でランダムに分布することを発見した。このような複眼構成はチョウ類に一般的である可能性が高い事も示した。 ●網膜に新規レチノール結合タンパク質を発見し、Papilio RBPと命名した。このタンパク質は複眼に於ける視物質の代謝機構と深く関係するらしい。 ●アゲハ複眼に存在する広帯域感受性視細胞には、緑視物質と赤視物質を重複して発現していることを、分子生物学、電気生理学、組織学の実験で明確に示した。する広帯域感受細胞を発見した。 ●視葉板カートリッジの神経連絡が個眼タイプごとに異なっていることを、各個眼タイプに特有の色受容細胞の軸索末端の形態を共焦点レーザー顕微鏡で観察することで証明した。 ●脳における神経叢マップの概要を、古典的な組織学の手法で完成させた。 ●行動実験により、求蜜中のアゲハに色恒常性があることを証明した。 ●アゲハ視覚系の空間分解能などを調べる目的で、Y迷路を用いた行動実験系を開発した。 ●アゲハ視覚系の波長弁別能などを調べる目的で、単色光を学習させる行動実験系を確立した。
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