研究課題/領域番号 |
11207203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2004) 高エネルギー加速器研究機構 (1999-2003) |
研究代表者 |
新井 康夫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (90167990)
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研究分担者 |
尾高 茂 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (20160880)
大須賀 鬨雄 (大須賀 閧雄) 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (20168925)
江村 恒夫 東京農工大学, 工学部, 名誉教授 (40015053)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
87,900千円 (直接経費: 87,900千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2002年度: 11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2001年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2000年度: 25,900千円 (直接経費: 25,900千円)
1999年度: 32,200千円 (直接経費: 32,200千円)
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キーワード | 放射線耐性 / 集積回路 / 時間測定 / ミューオン検出器 / LSI / TDC / ATLAS実験 / LHC / PLL回路 / ドリフトチューブ |
研究概要 |
アトラス実験のミューオン飛跡検出器は、超電導空芯トロイド電磁石中に置かれた約40万本のドリフトチューブよりなり、陽子・陽子衝突反応で生成されるミューオンの運動量と位置を単独で精密に測定することが出来る。この検出器の性能を充分に引きだす為には、300psという高時間分解能を持った時間測定集積回路(TDC : Time to Digital Converter)が必要とされる。本研究では、このTDCチップを最先端ゲートアレイプロセス(CMOS 0.3um)を使用して開発した。 このチップは、約120万個のトランジスターを含み、ひとつのチップに24チャンネルの入力を持ち、不感時間なしに入力パルスの立ち上がり・立ち下がり時間を測定することが出来る。 開発したLSIはAMT(ATLAS Muon TDC)-3と命名され、2003年夏のCERN研究所のテストビームを使用した実験において、機能に問題がないことが確認され、その後約2万個の量産を無事終えた。このLSIは、イスラエルワイツマン研究所の監督の下にイスラエル企業に置いてプリント基板に実装され、ハーバード大学に於いて全数の試験が行われた。その後、アトラスミューオングループの各研究所、大学に送られミューオン検出器に実装されている。 また、量産したLSIの放射線耐性を調べるため、東京都立大学でCo60ガンマ線照射が、東北大学サイクロトロンRIセンターで陽子照射実験が行われ、LHC実験での使用に問題がない事が確認された。
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