研究課題/領域番号 |
11211201
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大山 研司 (2003) 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (60241569)
遠藤 康夫 (1999-2002) 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00013483)
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研究分担者 |
社本 真一 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90235698)
藤田 全基 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (20303894)
山田 和芳 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (70133923)
中島 健次 日本原子力研究所, 研究員 (10272535)
伊藤 晋一 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教授 (00221771)
平賀 晴弘 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90323097)
神木 正史 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004451)
廣田 和馬 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90272012)
本河 光博 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30028188)
加倉井 和久 東京大学, 物性研究所, 教授 (00204339)
木村 宏之 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (50312658)
武田 全康 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70222099)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
62,200千円 (直接経費: 62,200千円)
2003年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2002年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2001年度: 15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2000年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 日英協力 / 中性子散乱 / 磁性体 / MAPS分光器 / 強相関電子系 / 「MARI」分光器 / 「MAPS」分光器 / 高エネルギー非弾性中性子散乱 / 1次元梯子磁性体 / 2次元量子磁性体 / 高温超伝導 / 磁気励起 / 磁気構造 |
研究概要 |
本研究は、我が国の文科省高エネルギー加速器研究機構、(KEK)と英国中央研究所審議会(CCLRC)間で締結されている日英科学技術協力事業を進めるものである。同事業は、日本と英国が協力してCCLRC所属のラザフォードアップルトン研究所にある大強度パルス中性子源ISIS施設に単結晶試料専用高性能チョッパー型中性子分光器MAPSを建設し、中性子散乱による先端的物質科学研究を行うものである。日本側は主として、中性子検出器の開発及び設置を分担した。MAPS分光器は平成9年に着工、平成12年度に建設を完了し、平成13年6月より本格実験に入った。 本研究本年度で特に進めた研究は、酸化物高温超伝導体(HTCSC)のフォノンについての研究とスピン励起の研究である。 HTCSCの超伝導機構についてはスピンを媒介としたものと、従来のBCS理論による考え方がある。BCS理論立場からは銅酸素2次元超伝導面でのハーフ・ブリージングモードの挙動を研究することがもっとも重要とされてきた。特に電子-格子相互作用が直接観測できるフォノンのエネルギー幅の研究が重要である。研究の結果、電荷濃度を変化させ、超伝導温度を変えたいくつかの試料において、系統的な観測が世界で初めてなされた。非常に重要な知見が得られたといってよい。一方、スピン励起の詳細な研究により、波数-エネルギー空間に広がる特徴的な構造が明らかとなった。この特徴は、フェルミ面の形状を表していることが理論的にも予想されており、実験と理論が非常に整合性よく理解できることとなった。これらの研究により、同物質の超伝導機構の理解が非常に進んだといってよい。
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