研究課題/領域番号 |
11213208
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 敦子 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (50235892)
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研究分担者 |
成田 哲也 京都大学, 生態学研究センター, 助手 (40025440)
大久保 賢治 岡山大学, 環境理工学, 助教授 (50135612)
村瀬 潤 (村瀬 閏) 名古屋大学, 農学研究科, 助手 (30285241)
藤田 昇 京都大学, 生態学研究センター, 助手 (50093307)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
2001年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2000年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | メタン / 琵琶湖 / 炭素同位体比 / メタン酸化 / 堆積物 / 安定同位体比 / 温室効果ガス |
研究概要 |
堆積物からスラリーを作成して培養実験を行い、20cm以深の堆積物からもメタン生成が確認された。種々の阻害剤や安定同位体トレーサー添加実験を行い、5-10cmの堆積物の培養では、阻害剤やトレーサーに反応しないメタン生成があることがわかった。また、通常のメタン生成菌は絶対嫌気性菌であるので、酸化還元電位が上がるとメタン生成活性が低下または失活する。5-10cmの堆積物のスラリーでは酸素および硝酸の添加に対し、メタン放出活性は反応を示さなかった。このことは、このメタンは非生物的に放出されたものである可能性が高いが、これまでのメタン炭素安定同位体比の測定結果(δ13Cが約-75‰)から、元はバクテリア起源であることはまず間違いないと思われる。一方、表層5cmまでの堆積物では、通常のメタン生成菌によるメタン生成が起こっているものと考えられる。また、5cm以下の深度の堆積物でも、数ケ月以上の長期培養をおこなったり、基質となるCO2とH2の添加により、通常のメタン生成菌によるメタン生成が確認された。また、バクテリアの炭素循環における機能解析のため、PLFA各成分の分離と同位体測定を試みた。
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