研究課題/領域番号 |
11217203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
味埜 俊 (2002) 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60166098)
佐藤 弘泰 (1999-2001) 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (90251347)
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研究分担者 |
佐藤 弘康 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (90251347)
味埜 俊 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60166098)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 活性汚泥 / 余剰汚泥 / 生物分解性プラスチック / ポリヒドロキシアルカノエイト / 3-ヒドロキシ-2-メチル吉草酸 / 嫌気好気気式活性汚泥 / ポリヒドロキシアルカノエイト(PHA) / 嫌気好気式活性汚泥法 / 生分解性プラスチック |
研究概要 |
活性汚泥による生物分解性プラスチック生産について、汚泥乾燥重量あたりの最大ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)含有率を指標として安定性を評価した。人工下水を用いた場合には、最大68%の含有率が得られたこともあったが、安定して維持することができるのは40%〜50%程度であるとの結論が得られた。活性汚泥のPHA生産能力に影響をおよぼす因子として、流入水中の酢酸濃度が重要であることがわかった。また、PHAを生産する反応においては高酢酸濃度または低pH条件において阻害がみられることがわかった。PCR-DGGE法を用いて活性汚泥中の微生物群集構造の経時的変化を追跡することにより、活性汚泥の物質代謝が微生物群集構造の変化に対応することを明かに示した。微生物群集構造の不安定性が活性汚泥めプラスチック生産能力の不安定性に結びついていることが示唆された。また、純菌系では生成が報告されていない活性汚泥特有の構成成分3-ヒドロキシ-2-吉草酸(3H2MV)を含むPHAを合成する細菌について、Proteobacteria βサブクラスRhodocyculus近縁の菌群が有力であることを示した。活性汚泥のプラスチック生産能力をさらに高いレベルで維持するためには、細菌群集構造を何らかの方法で安定化させる必要がある。そのための基礎研究が必要であることが確認された。また、酸素が3H2MV成分を含むPHAの生産におよぼす影響について検討し、酸素はPHAの生成量そのものを増やす効果があるものの、PHA中の3H2MVの割合が減ってしまうことがわかった。
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