研究課題/領域番号 |
11217208
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 中部大学 (2000-2002) 名古屋大学 (1999) |
研究代表者 |
岡田 鉦彦 中部大学, 応用生物学部, 教授 (20023103)
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研究分担者 |
青井 啓悟 (青井 啓吾) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (30222467)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
22,900千円 (直接経費: 22,900千円)
2002年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 生分解性 / ポリエステル / バイオマス / 糖ジオール / キチン / ポリエステルアミド / ポリエステルカーボネート / ポリカーボネート / 糖質バイオマス / ジアンヒドロヘキシトール / 重縮合 / 土中埋没試験 / 酵素分解 / ポリエステルカルボナート / ジアンヒドログルシトール / ジアンヒドロへキシトール / フラン |
研究概要 |
1.糖ジオールを含むポリエステルおよび関連高分子の合成 グルコースやマンノースから容易に得られる1,4:3,6-ジアンヒドロ-D-グルシトール(DAG)や同D.マンニトール(DAM)、および後者から誘導される1,4:3,6-ジアンヒドロ-L-イジトール(DAI)を重縮合のジオール成分として用いて、下記の一連の生分解性高分子群を効率よく合成する方法を確立した。またフラン含有ジカルボン酸誘導体をジカルボン酸成分として含むポリエステルも合成した。(1)ポリエステル、(2)ポリエステルアミド、(3)ポリエステルカーボネート、(4)ポリカーボネート 2.糖ジオールを含むポリエステルおよび関連高分子の構造と生分解性 上記の高分子群について、(1)土中埋没試験、(2)活性汚泥処理試験、(3)酵素分解試験の3種の方法により生分解性を評価した。生分解性は高分子の構造に強く依存して広範囲に変化した。一般に非対称構造のDAGを含む高分子は対称構造のDAMやDAIを含有する対応するポリマーよりも生分解性が優れていた。 3.キチン・オリゴエステルグラフト共重合体および関連高分子の創製 水を媒体として用いて部分脱アセチル化キチン(以上の研究により、糖質を活用した新しい生分解性高分子材料の開発に資する数多くの重要な知見を集積することができ、本研究の初期の目)存在下でε-カプロラクトン(CL)を開環重合させ、キチン-g-オリゴカプロラクトンを合成した。また、リン酸緩衝液/メタノール中でのPDCのアミノ基とアクリル酸エチルとのマイケル型付加によりN-選択的にエステル化したキチン誘導体を調製した。さらにDMSO中、ポリビニルアルコール存在下でCLを開環重合させて対応するグラフト共重合体を得た。これらの共重合体の生分解性、熱的性質、フィルムの表面特性などを詳しく調べた。 以上の研究により、糖質を活用した新しい生分解性高分子材料の開発に資する数多くの重要な知見を集積することができ、本研究の初期の目的を達成することができた。
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