研究課題/領域番号 |
11218101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 孝一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
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研究分担者 |
鈴木 俊光 関西大学, 工学部, 教授 (70026045)
富田 彰 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (80006311)
宝田 恭之 群馬大学, 工学部, 教授 (70154929)
斎藤 郁夫 産業技術総合研究所, グループ長
増本 健 電気磁気材料研究所, 所長
前 一廣 京都大学, 工学研究科, 教授 (70192325)
齋藤 郁夫 産業技術総合研究所, エネルギー利用研究部門, 研究グループ長
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 石炭のクリーン利用技術 / 地球環境問題 / 石炭の事前処理 / 排煙処理 / 微量金属 / 脱硫技術 / 脱硝技術 / 石炭の溶剤抽出 |
研究概要 |
本研究では、低品位の石炭の燃焼・ガス化発電への利用を想定して、(A)新しい前処理法の開発、(B)in-situ処理技術の開発、ならびに(C)高度排ガス処理技術の開発を支える基礎研究に取り組んだ。本研究の成果は実用技術に直結すべきとの認識から、経済産業省主導の下に国家プロジェクトと密接に連携をとりながら研究を進めた。また、総括班員による客観的評価と各研究者の自己評価を組み合わせて、絶えず健全性、方向性を確認しながら研究を進めた。その結果、(A)新しい前処理法としては、溶剤、各種の形態の石灰を利用する石炭処理法の開発、(B)in-situ処理技術としては、新しい流動層燃焼の概念の提案、マクロポーラスCaO粒子を用いる脱硫・脱硝技術、(C)高度排ガス処理技術では、活性炭素繊維を用いる室温下での脱硫・脱硝技術、各種の高性能脱硫剤の開発などの優れた成果がえられた。さらに、石炭の利用に関わるHg、Asなど、の微量元素の分析法・定量法の確立と有望な除去技術の提案がなされた。これらの成果は、必ずや近い将来の石炭利用技術に生かされるものと確信している。 得られた成果の公表にも鋭意尽力した。最終年度には成果報告書を英文で作成し、成果報告会を英語で実施した。さらに、4名の外国人と我が国の政府関係者の講演と、それに基づくパネル討論を実施し、本研究に対する評価と、今後のクリーンコールテクノロジーの進め方、国際協力の進め方等について意見交換を行った。さらに、本年3月にNew Orleansで開催された米国化学会の年会において"Clean Coal Technology"と題するシンポジウムを企画した。さらに、同シンポジウムの発表論文を石炭の分野では最も権威のある国際雑誌の一つであるFUEL誌の特集号として発刊すべく準備を進めている。これらの活動によって本研究の成果が世界的に活用されるものと期待している。
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