研究課題/領域番号 |
11224101
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
小林 速男 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (60057635)
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研究分担者 |
丸山 有成 法政大学, 工学部, 教授 (40013479)
木下 實 山口東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (40011530)
岩村 秀 放送大学, 教授 (10011496)
井上 克也 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40265731)
福山 秀敏 東京大学, 物性研究所, 所長 (10004441)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
137,500千円 (直接経費: 137,500千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 69,200千円 (直接経費: 69,200千円)
1999年度: 63,600千円 (直接経費: 63,600千円)
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キーワード | 磁性伝導体 / 有機超伝導体 / 分子磁性 / 分子磁石 / 磁性超伝導体 / 有機強磁性体 / 分子スピニクス |
研究概要 |
分子物質の磁性と伝導性は分子集合体の示す代表的な電子機能であり、我国は有機伝導体や分子磁性体の研究について高いポテンシャルと長い伝統を持っている。しかしながら、これらの研究分野はこれまで殆ど互いに関係なく発展してきており、分子性伝導体と分子磁性体の融合を意図した試みはなされてこなかった様に思われる。この事に鑑み、本研究計画(特定領域研究(B)「分子スピン制御による新機能伝導体・磁性体の構築」(領域番号:730領域略称名:磁性分子導体 研究期間:平成11-13年度))では"「分子性」、「スピン物性」をキーワードとする化合物群の研究を通して、「分子スピン制御による新機能伝導体・磁性体の構築」を行い、「分子物性科学」の新たな地平を切り拓く事を目的とする"事を謳った。本研究計画は研究計画代表者、研究分担者、および指導、助言を御願いした6名の先生(岩村秀(放送大学・教授)、木下実(山口東京理科大・教授)、伊藤公一(大阪市大・名誉教授)、丸山有成(法政大学・教授)、福山秀敏(東大物性研・所長)および十倉好紀(東京大学・教授))を加え、約45名の研究者の協力により推進され、平成14年3月末に終了した。平成11年10月に第一回の研究会・全体会議を岡崎で、開催し、その後、東北大学、九州大学で研究会・全体会議を、また、平成12、13年には公開シンポジウムをそれぞれ京大会館、東工大百年記念館で開催し、平成14年1月には岡崎で、最終の研究会・全体会議を開催した。本研究計画の申請以前には磁気秩序と金属状態が共存する分子物質は存在しなかったが、本研究計画の遂行により、初ての反強磁性有機超伝導体や磁場誘起超伝導現象などが発見され、当初の目的の分子磁性と分子性伝導体の分野の境界領域が開拓されるに至った。また、キラル分子磁石の開発など新奇な複合機能を持つ分子磁性体の開発についても重要な進展が見られた。
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