研究課題/領域番号 |
11233203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
近藤 孝男 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10124223)
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研究分担者 |
小山 時隆 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30324396)
岩崎 秀雄 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00324393)
石浦 正寛 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (20132730)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
48,100千円 (直接経費: 48,100千円)
2002年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2001年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2000年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1999年度: 13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
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キーワード | シアノバクテリア / 概日時計 / kai時計遺伝子 / ネガティブフィードバック / 蛋白質相互作用 / ATP / GTP結合能 / 時計蛋白のリン酸化 / センサーキナーゼ / ki時計遺伝子 |
研究概要 |
シアノバクテリアの概日振動は時計蛋白質KaiCによるkaiBCプロモーターのフィードバック制御を骨格として発生していると考えられている(Ishiura et al. 1998)。この様式は真核生物の時計モデルと共通であるが、これまでのところ、真核生物の様に時計遺伝子の上流領域に対するKaiCの特異的な制御は確認されていない。そこで、シアノバクテリアの概日システムの特徴を裏付けている機構を探るべく、解析を行ない、以下の結果を得た。1)KaiCの過剰発現はkaiBCプロモーターのみならずすべてのプロモーターのリズム成分だけを選択的に抑制する。2)kaiBC欠損株において、大腸菌由来のプロモーターによりkaiCBを発現させた場合でも、発現レベルを調整すると、ほぼ完全な概日振動を回復することが出来た。従って、シアノバクテリアではKaiCは遺伝子発現の包括的制御を行っており、細胞の遺伝子発現を包括的に制御するとともに、概日振動の発生を実現していると考えられる。これを裏付けるためシアノバクテリアのKaiC蛋白質の細胞内の時計蛋白質の分布を調べ、KaiC蛋白質は膜画分と核様体に多く存在することを明らかにし,さらにKaiCのDNA結合能についても詳細な生化学データが蓄積しつつある。
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