研究課題/領域番号 |
11233205
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 (2002) 熊本大学 (1999-2001) |
研究代表者 |
福永 浩司 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90136721)
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研究分担者 |
森山 芳則 岡山大学, 薬学部, 教授 (10150658)
滝口 正樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40179578)
宮本 英七 熊本大学, 医学部, 教授 (50109659)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
45,800千円 (直接経費: 45,800千円)
2002年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2001年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2000年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1999年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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キーワード | CaMキナーゼII / 時計遺伝子 / 視交叉上核 / 概日リズム / マイクロアレイ / フィブリノーゲン / 松果体 / グルタミン酸 / メラトニン / CaMキナーゼIV / MAPキナーゼ / long-term potentiation / CREB / 視交差上核 |
研究概要 |
Ca^<2+>/カルモデュリン依存性プロテインキナーゼII(CaMキナーゼII)は視交叉上核において時計遺伝子のPer1とPer2の発現に関与している。福永らはmPer1遺伝子の上流7.2k(mPer1-7.2k)のプロモーターを用いて、CaMキナーゼIIによるmPer1誘導機構について解析した。mPer1-7.2kにルシフェラーゼをつないだレポーター遺伝子とCaMキナーゼII、MEKK, cAMPキナーゼの恒常的活性型酵素をNG108-15細胞に導入し、ルシフェラーゼ活性を指標にしてプロモーター活性を測定した。MEKKとcAMPキナーゼが1.5倍にCaMキナーゼIIが3倍にプロモーター活性を上昇させた。しかし、mPer1のプロモーター活性の上昇は発現させる細胞で異なっており、発現のシグナル伝達系は細胞で異なることが示唆された。デリーションしたプロモーターを用いた実験からCaMキナーゼIIの反応エレメントはexon 1Bの上流に存在するSP-1結合部位であるGC-boxであることが明らかとなった。以上の結果は、mPer1遺伝子がCaMキナーゼIIによって転写レベルで調節されることを示唆している。滝口らはマウス肝臓より抽出したpoly(A)+RNAを用いて、約2,300種類のマウス肝臓cDNAをスポットした自家製チップによるマイクロアレイ解析を行った。フィブリノーゲン遺伝子の二峰性発現が時計遺伝子の制御下にあることを明らかにした。森山らは概日リズムの出力系である松果体において、グルタミン酸を伝達物質とする新しいserotonin-N-acetyltransferase (NAT)制御系の存在を明らかにした。NAT自身が内在するレドックス制御系も見出した。
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