研究課題/領域番号 |
11239201
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 国立長寿医療センター (2000-2003) 東京工業大学 (1999) |
研究代表者 |
松浦 彰 国立長寿医療センター, (研究所)・老年病研究部, 室長 (10272692)
|
研究分担者 |
上野 勝 静岡大学, 理学部, 助手 (90293597)
内藤 拓 東京工業大学, 生命理工学部, 日本学術振興会特別研究員
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
46,600千円 (直接経費: 46,600千円)
2003年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2002年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2001年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1999年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
|
キーワード | 分裂酵母 / 出芽酵母 / テロメア / ATMファミリータンパク質 / MRX複合体 / テロメラーゼ / 細胞周期チェックポイント / ATM familyタンパク質 / Rad50 / ATM相同因子 / ヘテロクロマチン / チェックポイント |
研究概要 |
テロメアは真核生物線状染色体の末端を構成するDNA・タンパク質複合体であり、その構造維持は染色体の正常な機能にとって必須である。我々は分裂酵母、出芽酵母を材料に、テロメアDNAの維持機構の解析を行っている。今年度、出芽酵母においてテロメア関連タンパク質をエピトープタグ付加した形でかつ内在性プロモーターにより生理的レベルで発現する酵母細胞を構築し、さらにテロメア構造異常をもたらす遺伝的バックグラウンドでそれらのタンパク質を発現させ、その挙動を網羅的に解析し、関連タンパク質相互のネットワークを明らかにした。その結果、以下に示す重要な知見を得た。(1)ATMファミリータンパク質Mec1pは細胞周期のS期の時期に特異的にテロメアと結合し、他の時期はMec1pの代わりにTel1pがテロメアと結合している。両者のテロメア結合は拮抗的であり、Mec1pのキナーゼ活性の細胞周期変動によりテロメア結合が制御されている。(2)酵母のテロメア短縮変異株est2、yku70において、Mec1pが通常結合していない細胞周期上の時間帯にテロメアに結合している。(3)Mec1pのテロメア局在化はテロメラーゼ制御因子のテロメアローディングに重要である。このことから、Mec1pがテロメア複製のためのタンパク質複合体制御に関与することを示した。一方、分裂酵母を用いた解析では、taz1破壊株のテロメア末端の1本鎖突出はRad32依存的であるが、Rad32のヌクレアーゼドメインは必要でないことを示し、分裂酵母Nbs相同蛋白質nbs1の破壊株がrad50遺伝子やrad32破壊株と同様の表現型を示すことを明らかにした。また、RPAのlarge subunitをコードするrad11遺伝子の新たな突然変異を単離し、RPAがテロメア長の制御に関わることを示した。
|