研究課題/領域番号 |
11239208
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
太田 邦史 独立行政法人理化学研究所, 遺伝ダイナミクス研究ユニット, 研究ユニットリーダー (90211789)
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研究分担者 |
梅津 桂子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (20223612)
廣田 耕志 独立行政法人理化学研究所, 遺伝ダイナミクス研究ユニット, 協力研究員 (00342840)
山田 貴富 理化学研究所, 遺伝生化学研究室, 協力研究員
水野 健一 理化学研究所, 遺伝生化学研究室, 基礎科学特別研究員 (70301778)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
65,200千円 (直接経費: 65,200千円)
2003年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2002年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2001年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2000年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1999年度: 13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
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キーワード | 減数分裂 / 組換え / ホットスポット / DNA複製 / SPO11 / MRE11 / クロマチン / ヒストンアセチル化 / 染色体 / Bloom症候群 / DNAチップ / cAMP感応配列 / ストレス応答キナーゼ / クロマチン再編成 / 複製 / 転写 / 酵母 / 転写因子 / 複製開始点 / MAPキナーゼ / CREB |
研究概要 |
本年は最終年度として以下の成果を得て全体のとりまとめを行った。 1.分裂酵母の減数分裂期組換えホットスポットM26におけるクロマチン再編成・DNA切断に関わる因子として、新たにATP依存性クロマチン再編成因子Snf22(特許出願中)を同定した。この遺伝子を破壊すると、M26におけるクロマチン再編成と組換えホットスポット活性が消失した(Yamadaら、EMBO J印刷中)。また、ストレス遺伝子の転写活性化においても同様なメカニズムのクロマチン再編成が重要な役割を果たしていること(Hirotaら、NAR 2004)、転写抑制因子であるTup11とTup12がM26におけるクロマチン再編成の抑制を行っていること(Hirotaら、Genetics 2003)、天然のM26様部位における減数分裂期組換え開始シグナルであるDNA切断の存在、などを明らかにした。これまでの結果から、分裂酵母M26ホットスポット活性化の分子機構の大筋を明らかにした。 2.出芽酵母の組換え開始に関わるMre11とSpo11の減数分裂期染色体における分布を、白髭班と共同で高密度ゲノムタイリングアレイを用いて解析した。その結果、Spo11がまずセントロメア領域に結合してからDNA複製に応じて染色体両腕部に再配置すること、Mre11がDNA複製を機にSpo11と同様の局在を示すようになること、DNA切断が導入される時期になると、減数分裂期特異的コヒーシンRec8の分布箇所(相同染色体のコア部分)の両側(ループ部分に相当)に配置されるようになること、などが初めて明らかになった。以上の結果は、これまで不明であった組換え開始のメカニズムにおいて重要な知見を与える極めて貴重な成果である。
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