研究課題/領域番号 |
11240206
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岡田 保典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00115221)
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研究分担者 |
池田 栄二 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30232177)
藤井 豊 福井医科大学, 助教授 (80211522)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
123,300千円 (直接経費: 123,300千円)
2003年度: 23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
2002年度: 27,100千円 (直接経費: 27,100千円)
2001年度: 22,100千円 (直接経費: 22,100千円)
2000年度: 26,100千円 (直接経費: 26,100千円)
1999年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
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キーワード | MMP / ADAM / 細胞外マトリックス / 分解 / 浸潤・転移 / MMPインヒビター / 心筋梗塞 / 増殖因子 / 血管新生 / CTGF / VEGF / Connective tissue growth factor / Vascular endothelial growth factor / プロテオグリカン |
研究概要 |
本年度の主な研究成果は、以下の通りである。(1).MT1-MMPのヒトがん細胞浸潤・転移での役割:ヒト唾液腺癌におけるMMPの解析から、粘液類表皮癌ではMT1-MMPによるproMMP-2活性化がリンパ節転移に関与していた。一方、腺癌や腺様嚢胞癌ではTIMP-2の産生増加によりproMMP-2活性化が抑制されていた。ヒト胃癌においても、硬癌ではTIMP-3によりMT1-MMPを介したproMMP-2の活性化抑制がみられ、非硬癌との違いが明らかとなった。(2).MMP-7の機能解折とヒト子宮内膜癌での役割:酵母two-hybrid system法でproMMP-7結合分子としてCD151をクローニングし、その結合によりproMMP-7が活性化されることを明らかにした。また、子宮内膜癌組織において両分子の癌細胞膜上での共存とMMP-7の活性を検出し、組織・細胞レベルでのproMMP-7/CD151系の働きを証明した。これらのデータは、癌細胞浸潤・転移に関与するMMP-7にも、細胞膜表面での活性化機構が存在することを示している。(3).MMP-2の急性心筋梗塞モデルにおける役割:野生型マウスとMMP-2ノックアウトマウスに急性心筋梗塞を作製し、前者にMMP-2選択的インヒビターを投与した。解析の結果、MMP-2ノックアウトマウスとMMP-2インヒビター投与マウスでは、梗塞巣へのマクロファージ遊走抑制により心破裂が予防され、MMP-2インヒビターによる急性心筋梗塞治療の可能性を示した。(4).ADAM分子の機能解析:フィブロネクチンはADAMTS4と細胞膜上で結合し、ADAMTS4活性を阻害することを明らかにした。潜在型ADAM28はMMP-7により活性化され、ADAM28はinsulin-like growth factor-binding protein 3を切断することを証明した。
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