研究課題/領域番号 |
11241201
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
升方 久夫 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00199689)
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研究分担者 |
石見 幸男 三菱化学生命, 科学研究所, 主任研究員
滝澤 温彦 (滝沢 温彦) 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60154944)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
131,500千円 (直接経費: 131,500千円)
2003年度: 27,900千円 (直接経費: 27,900千円)
2002年度: 29,200千円 (直接経費: 29,200千円)
2001年度: 30,600千円 (直接経費: 30,600千円)
2000年度: 23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
1999年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | 複製開始複合体 / 細胞周期 / 複製チェックポイント / DNAヘリカーゼ / 染色体 / リン酸化制御 / 複製開始点 / 複製開始前複合体 / リン酸化 / 複製開始点認識 / チェックポイント制御 / 細胞周期制御 / 複製開始点認識複合体 / チェックポイント |
研究概要 |
1.複製開始モニター機構におけるMCMの機能制御に関して以下の成果を得た。 (1)細胞周期でのMCM4リン酸化について:マウスMcm4のアミノ末端領域の6箇所のCDKリン酸化は、MCM4/6/7ヘリカーゼ機能を抑制する。各リン酸化はクロマチン結合性、結合するクロマチン領域、細胞周期でのリン酸化レベルなど異なるため、特異的なゲノム複製抑制機能に関与する可能性か示唆された。 (2)DNA複製チェックポイント系でのMCM4リン酸化の促進:ヒトHeLa細胞や正常繊維芽細胞のMcm4は紫外線、ヒドロキシ尿素によって活性化されるATR/ATMに依存して、CDKを介してリン酸化される。よって、チェックポイント系でのゲノム複製抑制反応に重要な役割を担うことが示唆される。 2.MCM複合体と相互作用する因子の機能に関して以下の知見を得た。 (1)分裂酵母Mcm5変異株の解析から、複製前複合体から複製開始複合体への移行段階に、Cdc45が結合せずS1d3が結合する新たな中間体を見いだした。 (2)分裂酵母MCMとCdc45は、複製フォーク停止に伴う複製チェックポイント因子Cds1の活性化に必要であり、また停止した複製フォークの再構築にも関与することを見いだした。 (2)アフリカツメガエル卵無細胞複製系を用いて複製開始に必要な新規因子として4種類の蛋白質(S1d5-Psf1-Psf2-Psf3)からなる新規複合体GINS(go-ichi-ni-san)を同定した。 (3)複製開始とチェックポイントに働いている酵母Dpb11/Cut5のカエルホモログを同定した。これらカエルホモログは卵抽出液の系で複製開始に必要であり複製開始複合体の形成に働いている事を明らかにした。
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