配分額 *注記 |
91,300千円 (直接経費: 91,300千円)
2003年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2002年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2001年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
2000年度: 21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
1999年度: 22,500千円 (直接経費: 22,500千円)
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研究概要 |
キメラ菌体の構築,計測への最適化 本間らによって構築されたナトリウム駆動型とプロトン駆動型のバクテリアべん毛モーターのキメラ菌体を用いて回転計測系への最適化を図った.このキメラ菌体はローターはプロトン駆動型由来,ステーターはプロトン駆動型とナトリウム駆動型とのキメラタンパクを有し,ナトリウムイオンの流れによって回転発生することができる.菌体自体はプロトン駆動型である大腸菌を用いるため,安定した回転計測,タンパクの発現の制御,走化性などの情報伝達との関連,など様々なメリットがある. 今回我々は,本間らによって構築された菌体を回転計測に適するように改変を行った.具体的には,ニードル状タンパク,Pili,の除去,プロトン駆動型ステータータンパク,MotA,MotBの除去,フィラメントタンパク,FliC,の除去,Stickyフィラメントタンパク,Sticky FliC,の導入,などである.これらの改変により,安定して,正確な回転計測が期待できる. このようにして得られた新キメラ菌体のべん毛の回転はナトリウム依存性を示していることが確認できた. ・キメラ菌体を用いた回転計測 新しく構築したキメラ菌体を用いて,まず回転の安定性を確認した.その結果,ビブリオ菌を用いた結果に比べて,新キメラ菌体を用いた結果は,非常に安定していることがわかる.これは,ビブリオ菌は極毛のため,斜め,もしくは直立した菌体を用いてしか計測ができないのに対し,新キメラ菌体は側毛であるため,ガラス上に菌体がしっかりと固定されているため,安定した回転計測が可能になったものと思われる.
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