研究課題/領域番号 |
11242209
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 (2001-2003) 国立国際医療センター(研究所) (1999-2000) |
研究代表者 |
松田 道行 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10199812)
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研究分担者 |
黒川 量雄 大阪大学, 助手 (40333504)
大場 雄介 大阪大学, 助手 (30333503)
中村 岳史 大阪大学, 講師 (60362604)
望月 直樹 国立国際医療センター, 臨床病理研究部・組織形態研究室, 室長 (30311426)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
65,400千円 (直接経費: 65,400千円)
2003年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2002年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2000年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1999年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
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キーワード | Ras / FRET / Rapl / G蛋白 / 低分子量G蛋白 / イメージング / Rap1 / GFP |
研究概要 |
本研究の目的は、細胞内情報伝達の重要なキープレーヤーである低分子量G蛋白の活性化の様子を生細胞でリアルタイムにモニターするプローブを作成し、バーチャル細胞作成のために必要な、細胞内情報伝達の時空間パラメータを獲得することである。本年度は、K-Ras、N-Ras、R-Ras、RalA、RalBのプローブ開発を行った。K-Ras、N-Ras、RalAに関しては感度の高いプローブの開発に成功したが、R-RasおよびRalBのプローブは感度が低く、改良の余地を残している。また、既存のプローブの高感度化をYFPおよびCFPをより明るいものに置換することにより達成した。これにより、画像データのシグナルノイズ比を向上させることに成功した。さらに、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、細胞内の膜画分と細胞膜画分とのシグナルを定量的に分ける手法を確立した。 一方、これら新規に開発したプローブを使って様々な生命現象の解明に取り組んだ。特に、これまで機能の不明であったRalAが、細胞増殖因子の刺激により葉状突起で限局して活性化されること、RalAの活性化が増殖因子依存性あるいは細胞運動時の葉状突起の形成に必要であることをさまざまな手法を用いて証明した。RalAは小胞の融合に関与するとうい他グループのデータとあわせて考えると、葉状突起の形成には、細胞骨格系と細胞膜系の双方のダイナミックな変化が必要であり、RhoファミリーG蛋白はその前者に、RalAはその後者に密接に関わることが示唆された。
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