研究課題/領域番号 |
11301009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中村 満紀男 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80000280)
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研究分担者 |
平田 勝政 長崎大学, 教育学部, 助教授 (10218779)
岡田 英己子 (岡田 恵己子) 東京都立大学, 人文学部, 教授 (10233321)
二文字 理明 大阪教育大学, 教養学科, 教授 (00030461)
星野 常夫 文教大学, 教育学部, 教授 (20137821)
荒川 智 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80201903)
宮崎 孝治 江戸川女子短期大学, 助教授 (90289869)
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 部長 (00090423)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
27,910千円 (直接経費: 25,600千円、間接経費: 2,310千円)
2001年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2000年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1999年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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キーワード | 優生学 / 断種 / 知的障害 / アメリカ合衆国 / ヨーロッパ / ソビエト連邦 / 日本 / 発展途上国 / ドイツ / スウェーデン / フランス |
研究概要 |
19世紀末にイギリスで誕生した優生学は、瞬く間に欧米列強にも後進国にも受容される。それは、それぞれが優生学を必要とする国内情勢と国際環境に置かれており、民族自滅を回避し、人種(種族)改良をめざしていたからである。その具体策として、肯定(積極)的優生学よりは否定(肯定)的優生学が諸科学の関与のもとに展開される。その主たる対象としては「精神薄弱」「狂気」等が、方法としては断種が選択される。断種の当初の目的は、優生学を目的とする劣等種の減少・解消と収容施設の不足に対する補完を意図する優生断種にあったが、優生学の科学的根拠に対する疑問とともに、精神薄弱者のコミュニティ生活可能論および性行動受容論、子どもをもつことによる生活・養育の困難等の社会適応上の理由に基づく選択断種へと転換することになる。この過程において、精神薄弱者およびその行動を正常とみる範囲が拡大したことは確かである。 このような優生学とその影響は、国と地方によって差異があったが、それは優生学に対する支持勢力の有無に基づいていた。宗教的要素と科学の関与の度合いが最大の要因となる。概ね優生学を歓迎したプロテスタント教会と社会学等の関与が強力な場合は、優生学運動は拡大し、断種法が可決されたが、ローマ・カトリック勢力が強大で、科学が消極的な場合は、優生学運動の影響は限定され、断種は促進されなかった。 20世紀末に至ってても優生学は消失していない。生殖医療と先端医療技術の普及にともなって、障害発生予防を目的として、優生学的思考を孕んだ新優生学として、社会下層やマイノリティや特定のエスニシティに関連して発展しつつある。
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