研究課題/領域番号 |
11304015
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 京都大学 (2000-2001) 東京工業大学 (1999) |
研究代表者 |
谷森 達 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)
|
研究分担者 |
窪 秀利 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
西嶋 恭司 東海大学, 理学部, 助教授 (40202238)
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
28,430千円 (直接経費: 26,600千円、間接経費: 1,830千円)
2001年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2000年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1999年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
|
キーワード | 高エネルギーガンマ線 / 宇宙線起源 / 超新星残骸 / 衝撃波加速 / チュレンコフ光望遠鏡 / パルサー / チェレンコフ光望遠鏡 / 空気シャワー / チェンレンコフ光望遠鏡 |
研究概要 |
オーストラリア、ウーメラに設置した10m解像型チェレンコフ光望遠鏡を用いて平成12年4月から観測を開始し、以下のような成果が上がった。 [1]超新星残骸からTEVガンマ線 この10m望遠鏡を用いて2つの超新星残骸SN1006、RXJ1713からのTEVガンマ線放射を再確認した。さらにそれぞれTEV領域のスペクトルを得ることに成功し、その発生機構を明らかにすることに成功した。SN1006は加速された電子による逆コンプトン散乱によるガンマ線放射であることを示した。一方、同様な超新星残骸RXJ1713はその、フラックスと理論の比較から、このガンマ線が陽子起源である可能性が非常に高いことを、世界で初めて示した。これは宇宙での陽子加速天体を最初に発見した。この2つの超新星残骸の研究から、宇宙線起源問題解決の初めての具体的な結果を示すことができ、宇宙物理において大変重要な成果である。 [2]パルサーPSR1706からTEVガンマ線 ガンマ線パルサーPSR1706からの600GeV〜5TeVでの微分フラックスの観測に成功した。スペクトルで1TeV付近で逆コンプトン散乱からのガンマ線の特徴であるスペクトルの冪の急な変化が観測された。またX線データの解析も行ない、多波長スペクトルを得て、TEVガンマ線加速を考慮すると、パルサーまわりのネブラでの加速と言う従来のモデルでは全く説明出来ないことを示した。 [3]カメラ、ADCの設置とオンラインの改良 2台目の望遠鏡の回路システムの開発、および調整、校正を京大で行ない、14年度に現地で組み上げ、現在確実に動作している。また、ステレオ観測のための、オンラインシステムの高速化のための開発を行ない、現地でインストールも終了した。
|