研究課題/領域番号 |
11304029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 情報科学センター, 教授 (50132709)
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研究分担者 |
西谷 望 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10218159)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 教授 (20132714)
利根川 豊 東海大学, 工学部, 教授 (80188763)
福西 浩 (福西 宏) 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (90099937)
飯島 健 九州大学, 大学院・理学研究科, 名誉教授 (70011624)
渡辺 正和 日本学術振興会, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
27,580千円 (直接経費: 23,200千円、間接経費: 4,380千円)
2002年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2001年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | HFレーダー / オーロラ / プラズマ対流 / 南極 / 北極 / 共役点観測 / SuperDARNレーダー / 極域夏季昼間圏エコー / 極域電磁圏擾乱 / 太陽風 / 地磁気脈動 / 地磁気共役点 / 電磁圏 / Super DARNレーダー |
研究概要 |
国際SuperDARNは、大型短波レーダー(HFレーダー)を南極域と北極域の両極に多数配備し、国際ネットワーク観測により、グローバルな極域電磁圏対流などを国際共同で行う観測・研究プロジェクトである。南極昭和基地に設置されている2基の大型短波レーダーはこのSuperDARNの一翼として貢献している。この昭和基地レーダーを中心とし、南極域や北極域のSuperDARNレーダーを用いての研究はこの数年間で多くの研究成果を上げることができた。代表的な研究成果としては、1)昭和基地レーダーで取得された近距離エコーから、南極域では初めての極域夏季中間圏エコー(PMSE)の観測、2)太陽風磁場変動に対する電離圏応答には2つの物理的に異なるモードが時間差を伴って起こる事実、3)太陽風と地球磁気圏とのリコネクションに伴って発生するプラズマ・フローバースト現象は昼間側カスプ域で5時間以上の広がりで起こる事実や、リコネクションに伴なって発生する渦巻き状オーロラ現象と渦状対流との因果関係、4)2次元プラズマ対流速度観測データを用いての、沿磁力線電流の空間・時間構造の算出手法の開発、5)SuperDARNとGEOTAIL衛星、そしてEISCATヒーターとの同時観測による、磁気圏外の電磁流体波動がカスプ領域の電離圏高度へ伝搬する波動モードの推定、6)SuperDARN高時間分解能特別観測により、Pc3波動がカスプ域の局在した場所にしか出現しない事実、7)レーダーのスペクトル幅が急激に大きくなる境界領域の南北共役性の統計的特性と、その境界域は、不規則な粒子降り込み領域に対応する事実、そして最後に、8)今後の研究の発展が大いに期待できる、昭和基地HFレーダーの生時系列データから流星エコーのみを自動的に検出し、中間圏界面領域の中性風を導出する観測・解析手法の開発、など、新たな観測事実の発見や手法の開発を上げることができた。
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