研究課題/領域番号 |
11304047
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北川 進 京都大学, 工学研究科, 教授 (20140303)
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研究分担者 |
近藤 満 京都大学, 工学研究科, 助手 (80254142)
水谷 義 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40229696)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
27,300千円 (直接経費: 27,300千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 25,500千円 (直接経費: 25,500千円)
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キーワード | 配位高分子 / 多孔性構造 / ミクロ細孔 / メタン吸着活性 / 均一的細孔分布 / 気体貯蔵 / 多孔性配位高分子 / 多重機能ミクロ細孔 / ミクロチャンネル / 小分子吸着 / 可逆的構造変化 |
研究概要 |
ミクロ細孔を持つ化合物はこれまで、非常に精力的に研究が展開されてきており、実際、小分子分離、小分子吸着、あるいは不均一系触媒反応などの非常に興味ある機能が見出されてきている。このミクロ細孔を利用した機能性化合物の研究に於いて、とりわけ新しいミクロ細孔を有する多孔性固体の合成は新しい吸着材の開発につながると期待され、その合成研究が注目を集めていた。本研究では、新しい三次元型構造を取る新規多孔性配位高分子として4,4'-ビピリジンと銅、及びSiF_6アニオンから構築された[Cu(4,4'-bpy)_2(SiF_6)]の合成と構造決定に成功した。本化合物は銅と4,4'-bpyから成る二次元シートがSiF_6アニオンで連結された三次元型多孔性構造を有していることが見出された。ミクロ細孔のサイズは約8x8Åで、常温に於けるメタン吸着活性は、ゼオライト(5A,13X)をはるかに越える高いものであることが明らかにされた。細孔分布も非常に均一に分布していることが分かった。粉末X線解析の結果より、この多孔性骨格は熱的にも安定で、100度真空下でも、多孔性構造が維持されていることが見出された。つまり、本研究では気体の貯蔵材料として、非常に高い可能性を秘めた化合物を合成することに成功した。
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