研究課題/領域番号 |
11304057
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
新免 輝男 姫路工業大学, 理学部, 教授 (80114510)
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研究分担者 |
横田 悦雄 姫路工業大学, 理学部, 助手 (80212299)
園部 誠司 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30197024)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
34,670千円 (直接経費: 33,200千円、間接経費: 1,470千円)
2001年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2000年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1999年度: 23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
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キーワード | 細胞骨格 / アクチン / ミオシン / タバコ / アクチン束化タンパク質 / ビリン / 培養細胞 / 根毛 / リン酸化 / カルシウム / カルモジュリン / BDM / 原形質流動 / 花粉管 |
研究概要 |
1)ミオシンに関する解析 我々が始めて単離に成功した植物ミオシンを用いてカルシウム感受性を解析した。その結果、アクチンフィラメントとの滑り活性、アクチンフィラメントによって活性化されるATPase共にμM程度の生理的濃度のカルシウムによって阻害されることが分かった。また、このミオシンには軽鎖としてカルモジュリンが含まれていることが明らかになった。生理的な濃度のカルシウムによるミオシンの阻害は可逆的であったが、非生理的な高濃度のカルシウムによる阻害は不可逆的であった。 タバコ培養細胞には、170kDa重鎖を持つミオシンに加えて、175kDaポリペプチドを重鎖とするミオシンが存在することが明らかと成った。両ミオシン共にカルシウムによって阻害され、軽鎖としてカルモジュリンを持つことも分かった。植物体における分布を解析したところ、170kDaミオシンは植物体全体に存在することが分かった。一方、175kDaミオシンは根、茎、葉の栄耀器官には存在するが、花粉管には存在しないことが分かった。さらに、遺伝子の解析によって、両ミオシン共にミオシンXIに属することも明らかとなった。 2)アクチン束化タシパク質の解析 ユリ花粉管から単離した135kDaポリペプチドのホモダイマーよりなるアクチン束化タンパク質の遺伝子を解析したところ、ビリンというアクチン結合タンパク質に属することが分かった。このビリンをニワトリ胸筋から単離したアクチンフィラメントに加えて形成されたアクチンフィラメント束内における極性を調べたところ、それぞれのアクチンフィラメントは極性が同じであることが分かった。
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