配分額 *注記 |
23,550千円 (直接経費: 22,500千円、間接経費: 1,050千円)
2001年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2000年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1999年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
|
研究概要 |
溶接構造物には,溶接線近傍に沿って固有ひずみ(熱ひずみ,塑性ひずみ,変態ひずみなど)が残留し,これが溶接残留応力の生成の原因となる.申請者は,溶接部の余盛りを除去する際の,弾性解放ひずみを逆問題解析することにより,固有ひずみを推定し,この固有ひずみから溶接残留応力を推定する解析援用非破壊評価手法を提案し,その有効性を確認した.本研究で得られた結論を以下に示す. (1)手法の定式化:薄板溶接平板を対象として定式化を行い、逆問題解析過程において適切化処理を行うことにより,所定の精度が得られること,線形計画法を用いることにより,ひずみゲージの添付位置が最適化できることを示した. (2)溶接平板による実証:薄板溶接平板について実験を行い,3種類の方法(X線法,穴あけ法,切断法)により残留応力を実測し,その結果を「ビードフラッシュ法」の結果と比較した.その結果,「ビードフラッシュ法」の推定結果は,板厚に対して対称なX開先については,推定精度が良好なのに対して,非対称のV開先の場合には推定精度が悪く,固有ひずみ分布の仮定に改善が必要なことが明らかとなった. (3)3次元平板への拡張:上記問題点の克服のため,手法の3次元問題への拡張を行った. (4)配管への拡張:平板問題を薄肉配管問題に拡張するための基礎定式化を行った.
|