研究分担者 |
石橋 孝治 佐賀大学, 理工学部, 教授 (80137695)
添田 政司 福岡大学, 工学部, 講師 (50148871)
山崎 竹博 九州工業大学, 工学部, 教授 (10098783)
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
原田 哲夫 長崎大学, 工学部, 教授 (50136636)
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配分額 *注記 |
34,930千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 930千円)
2001年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2000年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 24,300千円 (直接経費: 24,300千円)
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研究概要 |
1.九州における産業廃棄物および建設発生土の現状 旧建設省(平成2,7,10年度)および国土交通省(平成12年度)により取りまとめられた「建設副産物実態調査」(平成10年度は簡易型)のデータを入手し、九州における建設副産物の利用に閧する実態調査を行うとともに,制度面や経済性,品質面など建設廃棄物の有効利用を促進する上での問題点について検討を行った。 2.コンクリート塊および建設発生土の有効利用システ厶に関する検討 有効利用の方策として,発生抑制・再使用・再利用の観点から検討した。特にコンクリート塊についてはコンクリート骨材として利用することを目的とし,有効利用するためには解体されたコンクリート塊の利用方法を検討するのではなく,計画→設計→建設→解体の流れのすべての段階において発生抑制・再使用・再利用を念頭においた取組みが必要であり,そのための規格・設備および技術を含めたコンクリート塊の循環システ厶について示した。また,建設発生土については,発生抑制・再使用・再利用のための具体的な手法について例を挙げるとともに,情報システムの構築の重要性について示した。 3.コンクリート塊の有効利用技術に関する検討 (1)上層路盤材への適用 現在,下層路盤材として利用されているコンクリート塊の付加価値を高めるため,破砕方法や粒度の改善により,上層路盤材としての規格を満足する路盤材を提案することができた。 (2)再生骨材の品質評価および再生コンクリートの諸特性 再生骨材の品質は,原コンクリートの品質および破砕方法により様々であるため,種々の再生骨材について物性試験を行うとともに,骨材品質を簡易的に求めるための試験方法について提案した。 また,再生コンクリートについては,再生骨材の品質や天然骨材との置換率を要因に検討を行い,要求性能の低い部位に使用する場合および高い部位に使用する場合に分類することにより再生骨材の用途拡大が期待できることを示した。
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