研究分担者 |
廣瀬 壮一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00156712)
森 猛 法政大学, 工学部, 教授 (10157860)
市川 篤司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20302953)
村田 清満 鉄道総合技術研究所, 技術開発事業本部, 主幹技師
西川 和広 国土交通省, 国土技術政策総合研究所, 評価研究官
西川 和弘 国土交通省, 国土技術政策総合研究所, 評価研究官
大即 伸明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40211106)
白旗 弘実 (白旗 弘美) 武蔵工業大学, 工学部, 講師 (40298013)
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配分額 *注記 |
32,540千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 1,140千円)
2001年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
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研究概要 |
本研究では,以下のような検討を行った。 (1)突合せ溶接継手部にブローホール、溶接割れといった代表的な溶接欠陥を導入した試験体を用いた疲労試験により、各種欠陥の疲労感受性について検討を行った結果,欠陥の種類に疲労感受性が大きく影響を受けること等が明らかとなった。 (2)疲労試験結果及び破壊力学的なアプローチを用いて疲労に対する溶接継手部の許容欠陥寸法として,各種欠陥の感受性および非破壊検査技術の現状から、一つの溶接欠陥長さ(t/6:t板厚)を設定した。 (3)設定した許容欠陥寸法を確実に検出する非破壊検査手法として、自動超音波探傷検査を取上げ,現存する探傷システムを用いたベンチマーク試験を行った.その結果,鋼板の板厚が40mm程度ほどあれば,多くの探傷システムで高いきず検出率が示される一方,板厚100mmとなると,全てのきずを検出できるシステムがないこと等が明らかとなった. (4)超音波非破壊検査に対する鋼材の板厚方向の音響異方性の影響について検討し,それが超音波探傷欠陥位置の検出精度に影響を与える可能性があることを示した. (5)超音波探傷試験のひとつである板波探傷法における最適な条件設定に必要とされる,欠陥との相互作用を含めた板波の散乱状況を明らかにする数値解析手法を提案した. (6)超音波非破壊検査の高精度定量化を目的として提案した,10連探触子によって得た情報を高速で処理・画像化できるソフトを開発し,その有効性を確認した。特に走査の必要がないという10連探触子の特徴を活かし,疲労き裂が開閉口する特性をエコー高さの変化としてとらえることにより,不溶着部と識別可能であることを示した. (7)鋼橋溶接継手部の重要な品質のひとつである靭性に着目し,地震等で塑性ひずみを受けた場合,靭性が劣化するが,その劣化の程度は塑性変形の方向や,切欠きの方向等によらないこと等を素材に対するシャルピー試験により明らかにした.
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