研究課題/領域番号 |
11305067
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
高橋 雅典 (高橋 雅興) 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50115870)
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研究分担者 |
陣内 浩司 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 講師 (20303935)
柴山 充弘 東京大学, 物性研究所, 教授 (00175390)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
39,700千円 (直接経費: 39,700千円)
2000年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1999年度: 30,400千円 (直接経費: 30,400千円)
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キーワード | ポリマーブレンド / 共焦点レーザスキャン顕微鏡 / 三次元構造解析 / レオロジー / モルフォロジー / 共焦点レーザースキャン顕微鏡 / 三次元構造観察 |
研究概要 |
本研究では、次の様な成果が得られた。 ・ポリマーブレンドの粘弾性: 液滴分散相の形状が2方向から観察可能な変形賦与装置を作成した。低粘度・低弾性率の孤立液滴にステップ状の大変形を与えると、扁平楕円体、棒状、亜鈴状、回転楕円体、球と形状回復し、界面積を減少させることが明らかになった。さらに、この界面積の変化と液滴の長軸の変化の間に普遍的関係があることを見出した。ステップ状の変形を印加した場合に出現する長いシリンダー状界面をもつ液滴分散相の緩和過程の界面の波打ちの特性波長、振幅の成長および界面積の変化を界面曲率等の測定などにより定量的に明らかにした。さらに、溶融混練りによる変調構造をもつポリスチレン/ポリメタクリル酸メチルは共連続構造に類似した連続構造をもつ。この連続構造の規則性を反映して、動的粘弾性関数の周波数依存性は指数則を示した。ステップ状の大変形下での連続構造の変形と緩和を調べ、配向方向の不変性、配向方向の伸長と収縮を明らかにした。 ・共連続相分離構造の三次元観察と定量解析法の開発: 高分子多相系が相転移に伴って形成する相分離構造の形態学的な特徴を明らかにするため、界面曲率分布測定アルゴリズムや三次元細線化アルゴリズムの開発を行った。この方法を二成分ポリマーブレンドの相分離構造に適用し、その形態学的な特徴とトポロジー的な特徴を初めて明らかにした。すなわち、共連続構造の分岐は3分岐が大半で平面状であること、分岐点間の距離は周期長の約7割程度のものが多いことを見出し、オイラー数と種数を決定した。
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