研究課題/領域番号 |
11306005
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
蚕糸・昆虫利用学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤井 博 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (10038268)
|
研究分担者 |
原 敏夫 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (50117222)
麻生 陽一 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (10117054)
河口 豊 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (80038306)
伴野 豊 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (50192711)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
41,040千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 2,640千円)
2002年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2001年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
|
キーワード | カイコ / Bombyx mori / キモトリプシンインヒビター(CI) / CI-bの精製 / CI-b1結合蛋白質 / 体液 / CI-13i遺伝子ゲノム解析 / CI-b1遺伝子ゲノム解析 / Bomyxmon / CI-10の精製 / CI-8結合蛋白質 / 中腸組織 / リガンドアッセイ法 / 35k protease遺伝子 / Bomyx mori / Bomyxmori / キモトリプシンインヒビター / CI-13遺伝子 / CI-3cDNA塩基配列決定 / CI-8 / 消化液プロテアーゼ / 35k protease |
研究概要 |
1.体液CIの遺伝子の構造と機能の解析:体液中に存在する16種類のCIのうち,Ict-H遺伝子に支配されているCI--b1は通常のゲル電気泳動では検出されないが、酸性ゲルで検出された。CI--b1はこれまでに明らかにされたCIに比べ塩基性のタンパク質であった。分離精製を行こない電気泳動的に均一な蛋白質として分離した。一方、CI-b1 CI-13の遺伝子をクローニングし、各々のcDNA塩基配列と遺伝子のゲノムの塩基配列を決定した。 CI-b1およびCI-13の遺伝子はともに2つのイントロンと3つのエクソンから構成されていた。CI-13とCI-b1の5'-franking領域を比べると、TATAとCCAAT boxes,さらに、NF-κB;CATA:C/EBP;CI-13はCOUP-TF/HNF-4:RORα1;SRY;HOXA3などの転写調節因子の結合部位が同定された。 しかしながら、翻訳開始コドンの上流293番目の塩基から約93塩基が欠失しており、したがって、CI-b1に存在しているNF-κB,CATA,C/EBP(抗菌物質誘導に関係する転写因子の結合部位である)領域が存在しなかった。CI-13の2つのイントロンにはBm1が各々1個づつ挿入されていた。しかし、CI-b1は、1つのイントロンにBm1が2つ挿入されていたが、他のイントロには挿入配列が認められなかった。以上の結果,CI-13とCI-b1は共にキモトリプシンを阻害するものの、生体内では機能的に異なった働きをしていると推察される。 2.CI-13と相互作用するタンパク質の検索:CII-13とCI-b1と相互作用するタンパク質を調べたところ、大腸菌及びLPSを注射したカイコ体液中にCI-B1と結合するタンパク質、31kDa,14kDaが誘導されることが明らかとなった。現在このタンパク質の精製を行っている。しかし、CI-13と反応するものは検出されなかった。 3.CI-13の卵内局在性:卵内のCI-13と反応する内在性プロテアーゼの検索を行ったところ、ゲル電気泳動でCI-13と同じ移動度にプロテアーゼを検出した。そこで、このプロテアーゼの精製を始めたが、酵素活性がきわめて弱く測定が困難であったので、活性測定のためのアッセイ系の確立を試みている。 4.CI-8レセプターの分離精製:リガンドアッセイ法を用いて、変態期における中腸組織に分子量60kDaのCI-8レセプターを見つけた。現在ゲルから切り出し、分離してN-末端分析に出しているが、微量のたために決定するに至っていない。
|