研究課題/領域番号 |
11307015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
下田 和哉 (2001) 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90311844)
岡村 孝 (2000) 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (30136436)
仁保 喜之 (1999) 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60091287)
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研究分担者 |
岡村 孝 久留米大学, 医学部, 助教授 (30136436)
権藤 久司 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (10253428)
下田 和哉 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90311844)
浅野 嘉延 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (60271110)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
38,010千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 2,010千円)
2001年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2000年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1999年度: 19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
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キーワード | Tyk2 / G-CSF / TPO / IL-12 / IL-18 / Jakキナーゼ / Jakキナ-ゼ / IFN α / 好中球 / 細胞内情報伝達 / 分化 / Stat |
研究概要 |
好中球の血液幹細胞からの増殖、分化を司るG-CSFの細胞内シグナル伝達機構に閔しては、Tyk2の欠損は血球数に影響を与えておらず、tyk2欠損マウスにG-CSFを投与したところ、野生型マウスと同様に好中球数の増加を認めており、好中球造血は複数のJakキナーゼが互いに補完して行っていることが判明した。また、in vivoでのTPOを投与後の血小板数、in vitroでの血小板凝集能は、野生型マウスとtyk2欠損マウス間に差は認めず、tyk2は血小板のシグナル伝達には関与していなかった。tyk2はIL-12刺激時にも活性化されるが、Tyk2欠損マウスではIL-12刺激によるIFNγ産生、Th1細胞への分化が仰制されていた。IL-12とならび生体内での主要なIFNγ誘導サイトカインてあるIL-8は、Jak-Statシグナル伝達系ではなく、MAPキナーゼを介してそのシグナルを伝達する。Tyk2欠損T細胞は、IL-18刺激によるIFNγ産生が野生型細胞と較べ低下していた。IL-12と18にはIFNγ産生に関し相乗作用があり、これもtyk2の欠損により阻害されていた。野生型マウス由来T細胞ては、IL-12刺激によりIL-18レセプターの発現が亢進する。Tyk2欠損細胞ではこの発現レベルの上昇が見られないが、弱いながらもIL-12と18の相乗作用が見られ、これはレセプターの発現レベル以外に、Jak-Statシグナル伝達系とMAPキナーゼのシグナル伝達系の間にクロストークが存在することを示している。
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