研究課題/領域番号 |
11307018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北 徹 京都大学, 医学研究科, 教授 (60161460)
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研究分担者 |
荒井 秀典 京都大学, 医学研究科, 助手 (60232021)
久米 典昭 京都大学, 医学研究科, 講師 (20252455)
横出 正之 京都大学, 医学研究科, 講師 (20252447)
田中 誠 京都大学, 医学研究科, 助手 (00271007)
堀内 久徳 京都大学, 医学研究科, 助手 (90291426)
石井 賢二 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00212811)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
36,800千円 (直接経費: 36,800千円)
2000年度: 13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1999年度: 23,100千円 (直接経費: 23,100千円)
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キーワード | JAM / LOX-1 / Egr-1 / MCP-1 / SR-PSOX / Lysophosphatidylcholine / 酸化LDL / Rab4 / 動脈硬化 / 内皮細胞 / 粥状動脈硬化 / 血管内皮細胞 / リゾフォスファチジルコリン / サイトカイン / マクロファージ |
研究概要 |
本研究では、動脈硬化初期病変形成の分子メカニズム解明に向け研究を進め、以下の結果を得た。(1)すでに、動脈硬化巣形成には低比重リポ蛋白質(LDL)の酸化が重要であることが我々を含む世界の研究室で明らかにされてきたが、我々の見出した酸化LDL受容体、LOX-1に可溶型が存在することを明らかにした。また、LOX-1は糖化されるが、その機構を明らかにし、糖化が機能発現に重要であることを示した。(2)酸化LDLで増加するリン脂質Lysophosphatidylcholine(LPC)が転写因子Egr-1を発現誘導し、Egr-1を介して動脈硬化に関わる遺伝子発現を制御することを見出した。(3)新規酸化LDL受容体SR-PSOXを見出し、動脈硬化への関与を示すとともに、桿菌の接着にも重要であることを明らかにした。(4)動脈硬化の形成には、マクロファージの遊走が重要であるが、遊走因子MCP-1がマクロファージを活性化する際、細胞接着と遊走には、異なる細胞内情報伝達経路で情報が伝わることを明らかにした。(5)動脈硬化の最終段階は、血小板活性化に引き続く血栓形成にあるが、我々が見出した内皮細胞に発現している細胞接着因子JAMが血小板にも発現しており、血小板活性化に伴い強くリン酸化されることを見出した。さらに、セミインタクト血小板のシステムを確立し、血小板凝集には低分子量GTP結合蛋白質Rhoが、また、α顆粒放出にはRab4が重要な働きをしいることを見出した。
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