研究課題/領域番号 |
11307023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐々木 富男 群馬大学, 医学部, 教授 (10134561)
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研究分担者 |
栗原 秀行 群馬大学, 医学部, 教授 (30261853)
多久和 陽 (多久 和陽) 金沢大学, 医学部, 教授 (60171592)
小濱 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
高橋 章夫 群馬大学, 医学部, 助手 (60261856)
根岸 正敏 群馬大学, 医学部, 助手 (80272235)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
29,560千円 (直接経費: 28,300千円、間接経費: 1,260千円)
2001年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2000年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
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キーワード | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / 血管収縮 / Ca^<2+>感受性 / 実験的くも膜下出血モデル / cerebral vasospasm / vascular smooth muscle / rho kinase / myosin light chain kinase / myosin binding subunit / phosphorylation / calcium sensitization / sphingosine 1-phosphate / protein kinase C / endothelin / Cerebral vasospasm / Myosin light chain kinase / Vascular smooth muscle / Calcium sensitization / Dephosphorylation |
研究概要 |
脳血管撃縮が発生するメカニズムについて、最近低分子Gタンパク質であるRhoの活性化、Rho kinaseの活性化、MLC phosphatase(MLCP)の抑制からミオシン軽鎖のリン酸化が維持される機構、すなわちCa^<2+>感受性の亢進機構の関与が部分的に証明されつつある。本研究ではまず、マグヌス装置を利用した等尺性張力実験、張力と細胞内Ca^<2+>濃度の同時計測実験、MLCKのリン酸化程度、Rho kinaseのtargetであるmyosin binding siteのリン酸化程度等を検討し、プロスタグランジン代謝産物や、エンドセリンなどの収縮物質による脳血管の収縮にはRho/Rho kinase系を介したCa^<2+>非依存性の収縮機転が関与することを示した。次に実際の脳血管攣縮を生じた血管では正常な血管に対してCa^<2+>感受性が亢進しているか否かについて、犬two hemorrhage modelから得られた脳底動脈標本を利用して張力と細胞内Ca^<2+>濃度の同時計測実験で検討し、攣縮血管ではCa^<2+>感受性が亢進している傾向を得た。さらにこのRho/Rho kinase系を活性化させる上流物質のなかで、新しい脳血管攣縮の原因物質を探求することも合わせて行った。我々はlysophospholipidの一つで凝固過程で血小板から放出されるspringosine 1-Phosphate(S1P)に着目し、このS1Pが、脳血管攣縮の新しい原因物質である可能性を報告した。
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