研究課題/領域番号 |
11307047
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西村 文夫 医科歯科大, 歯学部, 教授 (10013856)
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研究分担者 |
鈴木 一臣 岡山大学, 歯学部, 教授 (30050058)
田上 順次 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50171567)
一條 秀憲 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00242206)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
37,500千円 (直接経費: 37,500千円)
2000年度: 16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
1999年度: 21,400千円 (直接経費: 21,400千円)
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キーワード | 内分泌撹乱作用 / 歯科材料 / 生物学的安全性 / ビスフェノールA / 環境ホルモン / 歯科用コンポジットレジン / フィシャーシーラント |
研究概要 |
内分泌攪乱化学作用を中心とした歯科用材料の安全性評価を行うに先立ち、歯科材料と最も関係の深いビスフェノールA(BPA)の高感度分析法を検討し、BPAを原材料として合成されたポリカーボネートが歯科用材料として使われている矯正用ブラケット、暫間被覆冠、レジン歯、義歯床などについて分析を行った結果、ポリカーボネート(PC)は長期使用により材料中のBPAが増加し、唾液中えの溶出量も増加する可能性があること、溶出動態は検体によって異なっていることなどが示唆された。Bis-GMAをマトリックスレジンとして使用するフィシャーシーラントとコンポジットレジン硬化体から唾液中へのBPAの移行は検出限界以下であった。 エストロゲン様作用についてレセプター結合試験、酵母 Two-hybrid法、E-screen等によってin vitroスクリーニング試験を行った結果、従来代謝変換因子を加味しないin vitro試験で一定の判断がなされていた濃度が、代謝変換因子によって変化する可能性が示唆された。 培養細胞による高度検出系としてはヒト由来培養細胞でレポータープラスミドを導入したHepG2細胞が、内分泌攪乱物質の掘る文様作用の検出系として有用であることが示された。 7〜8週齢の成熟雄ラットを用いた動物実験では、BPAの6日間経口投与を行った結果、BPAは成熟個体の精巣においても精子形成に何らかの影響を与える可能性が示唆された。
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