研究課題/領域番号 |
11307052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北里大学 (2001-2002) (社)北里研究所 (1999-2000) |
研究代表者 |
大村 智 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (90050426)
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研究分担者 |
供田 洋 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (70164043)
乙黒 一彦 社団法人 北里研究所, 基礎研究所・熱帯病研究センター, センター長 (80118794)
山田 陽城 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (60096691)
宇井 英明 北里大学, 薬学部, 助手 (90290957)
清原 寛章 北里大学, 北里生命科学研究所, 助教授 (70161601)
塩見 和朗 社団法人 北里研究所, 生物機能研究所, 室長 (40235502)
林 正彦 社団法人 北里研究所, 基礎研究所, 室長 (20164965)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
40,260千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 3,660千円)
2002年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2001年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2000年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1999年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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キーワード | 抗マラリア剤 / 天然物化学 / 微生物素材 / 植物素材 / 活性物質の精製 / 活性物質の構造決定 / 海洋生物素材 / 誘導体合成 |
研究概要 |
我々は天然物由来の新規な構造の抗マラリア剤を発見するために探索研究を行った。4年間の研究期間で、天然物素材等12,832検体を北里研究所のスクリーニングセンターに提供し、in vitroでの抗マラリア活性の評価を行った。その結果、選択毒性の高い抗マラリア活性を有する天然物素材として18種を活性物質取得候補とした。微生物素材からの探索の過程で、放線菌K99-0413株、KP-4050株、K99-5147株、KP-4093株(後に、高生産株OM-0060株を選択)及び糸状菌FKI-0266株の生産する抗マラリア活性物質は各々既知抗生物質のX-206、K-41、polyketomycin、borrelidin及びleucinostatin Aであると同定された。また、抗生物質ライブラリーからは、既に当研究所で発見されたtakaokamycin (hormaomycinと同定)及びoctacyclomycinに抗マラリア活性があることが分かった。さらに、X-206、K-41及びborrelidinはin vivoで既存の抗マラリア剤(artemether, artesunate及びchloroquine)よりも優れた効果を示した。特に、K-41及びborrelidinは新規な骨格の抗マラリア剤としてのリード化合物の可能性があり、今後開発に向けて詳細を検討する必要がある。植物素材からの探索の過程では、ジンチョウゲ科植物根部に含まれる抗マラリア活性物質2種を精製し、既知のbiflavonoid誘導体のsikokianin B及びCあることを同定した。上記の化合物類の抗マラリア活性は新知見である。また、新たにな素材としての海洋生物素材、天然物由来の活性物質誘導体については、現在抗マラリア活性の評価中である。他の選択菌株及び和漢生薬からの抗マラリア活性物質についても現在検討中である。
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