研究課題/領域番号 |
11307056
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80144450)
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研究分担者 |
倉岡 功 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (60335396)
西條 将文 (西條 將文) 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (90221986)
竹内 聖二 Institute for Molecular and Cellular Biology, Osaka University, Division of Cellular Genetics, Assistant Professor (10304065)
中津 可道 Institute for Molecular and Cellular Biology, Osaka University, Division of Cellular Genetics, Associate Professor (00207820)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
34,220千円 (直接経費: 31,700千円、間接経費: 2,520千円)
2001年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2000年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1999年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
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キーワード | DNA修復 / 転写 / 蛋白質複合体 / 色素性乾皮症 / コケイン症候群 / ノックアウトマウス / 小脳発育 / アポトーシス / 転写と共役した修復 / ヌクレオチド除去修復 / 遺伝子ターゲティング / ミスマッチ修復 / GTPase / 核移行 / 紫外線皮膚発癌 / スプライシング |
研究概要 |
(a)転写及び転写と共役したDNA修復に関与する新規蛋白質XAB2を同定し、それが、他の6-20種類の新規蛋白質と複合体を構成することを明らかにすると共に、クロマチン構造をとる鋳型に対して、転写伸長反応を増強させる活性があることを見いだした。XAB2欠損マウスは桑実胚まで分化するが、胚盤胞には成長できず致死となることを明らかにした。 (b)紫外線照射や化学発癌剤、過酸化水素処理された細胞では、転写と共役したDNA修復に関与しコケイン症候群A群の原因遺伝子産物であるCSA蛋白質が、コケイン症候群B群遺伝子産物であるCSB蛋白質依存性に、核マトリクスに移行することを見つけた。この結果は、転写と共役したDNA修復機構には核マトリクスが関与すること、CSAとCSB蛋白質間に機能的な相互作用があることを示唆する。また、CSA蛋白質は他の5種類の蛋白質と複合体を構成することを明らかにした。 (c)我々が樹立した色素性乾皮症A群(XPA)欠損マウスとオランダの研究グループが樹立したCSB欠損マウスは単独では顕著な異常を示さないが、XPA/CSBダブル欠損マウスは生後まもなくより運動失調等を示し、生後20日で死亡した。XPA/CSBダブル欠損マウスの小脳の発育異常、とくに、外顆粒層における細胞増殖の低下とアポトーシス上昇が認められた。XPAやCSB遺伝子が脳の発育に重要な働きを持つこと、それらは異なる作用機序によることを示唆した。
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