研究課題/領域番号 |
11308025
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 敏一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00049397)
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研究分担者 |
小清水 右一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50281126)
船越 洋 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40273685)
松本 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90201780)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
39,260千円 (直接経費: 36,800千円、間接経費: 2,460千円)
2001年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2000年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1999年度: 17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
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キーワード | HGF / 再生・修復 / 臓器保護 / NK4 / 制癌 / LIMキナーゼ / 再生医学 / 再生医療 / 抗線維化 / 病理発生 / 心筋症 / c-Met / トランスジェニックマウス / 心筋梗塞 / 筋萎縮性側素硬化症 / 抗アポトーシス / 運動神経 / c-met / 神経 / HGFアンタゴニスト / 筋萎縮性側索硬化症 / ノックアウトマウス / ES細胞 |
研究概要 |
組織・器官の正常な機能発現のためには高次的な細胞社会の構築が必須である。このような組織特異的な形態形成、生理的機能獲得においては上皮-間葉組織の相互作用が重要な役割を果たしていることが古くから提唱されて来た。上皮細胞の増殖、運動、形態形成を司る肝細胞増殖因子(HGF)は上皮-間葉相互作用の主翼を担う必須の因子として再生、組織修復を始めとする生体恒常性の維持に重要な役割を担うことが予想された。 そこで研究代表者らは疾患モデルにおいてHGFブロック実験を行い、傷害認知の元に誘導されて来るHGFが肝臓や腎臓、肺を始めとする様々な実質臓器での組織修復・臓器保護を司る必須の生理的因子であることを明らかにした。次いで内因性修復因子の本体であるHGF(またはその遺伝子)の体外的補充が肝硬変や腎不全、心筋梗塞などの様々な急性および慢性疾患での発症予防、病態改善をもたらすことを立証した。その一方でHGFが癌組織においては浸潤・転移を促進する宿主間質由来因子であり、そのアンタゴニストとして調整したNK4が膵臓癌などの多くの悪性腫瘍の浸潤・転移を阻止することを見出した。さらに私達がHGF受容体(c-Met)のファミリー分子の探索過程で新規に同定したLIMキナーゼの機能解析を行い、その活性化制御機構と生理的機能を明らかにした。
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