研究課題/領域番号 |
11309003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西原 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70156090)
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研究分担者 |
栗原 正人 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50292826)
久保 謙哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60214988)
水谷 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00308256)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
30,760千円 (直接経費: 29,800千円、間接経費: 960千円)
2001年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2000年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1999年度: 18,200千円 (直接経費: 18,200千円)
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キーワード | 金属ナノ微粒子 / アゾ共役錯体 / フォトクロミック錯体 / ドナーアクセプター相互作用 / キノン / フェロセン / レドックス / 分子内電子移動 / 錯体 / 共役 / 高次構造 / オリゴマー / フラスター / ポリマー / クラスター |
研究概要 |
本研究では錯体合成反応を鍵として、高次構造の新しい機能物質系を創り出すことを主題とした。研究対象は、1)アゾ共役金属錯体の合成と光応答物性、2)ドナー・アクセプター共役錯体の合成とプロトン共役電子移動、3)光・電子機能分子修飾金属ナノ微粒子の合成と界面集積、である。 1)アゾ共役金属錯体の合成と光応答物性の研究において、アゾ共役メタラジチオレン系dppe-M錯体(M=Ni, Pd, Pt)錯体が光による可逆なtans-cis異性化を起こすのに加えて、cis体は、熱的異性化挙動を示す以外に、プロトンを触媒とした新規異性化経路を有していることを見出した。 2)ドナー・アクセプター共役錯体の合成とプロトン共役電子移動に関しては、フェロセン・キノン共役接合分子系の研究において、フェロセンとアントラキノンをエチニレン架橋で2:1で結合した錯体の物性,プロトネーション挙動、プロトン付加体の構造と物性を調べ、1,5-bis (ferroccenyl) amthraquinoneで2段階のプロトン付加反応を行い、1段目では反磁性のフェロセン-フルベン錯体、2段目では常磁性のフェロセニウム-フルベン錯体を生じることを明らかにした。また、固体状態でのメスバウアースペクトル、ESR、磁化率の温度変化測定から,2プロトン付加体の構造は、上記構造の原子価互変異性体である、常磁性のフェロセニウム-フェロセニウム構造および反磁性のアルペン錯体-フルベン錯体構造の平衡状態にあることを明らかにした。 3)光・電子機能分子修飾金属ナノ微粒子の合成と界面集積については、ビフェロセンチオール修飾パラジウムクラスターの電気化学的界面凝集、ビフェロセンのジチオール誘導体を用いる金クラスター単層膜形成、およびポルフィリン誘導体を用いる金クラスターの光による界面凝集、の3系で金属ナノ微粒子の界面制御配列を実現した。
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