研究課題/領域番号 |
11354002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小早川 久 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50022611)
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研究分担者 |
松本 浩 名古屋大学, 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (90132688)
吉岡 正和 名古屋大学, 高エネルギー加速器研究機構, 教授 (50107463)
中西 彊 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40022735)
高嶋 圭史 岡崎国立研究機構, 助手 (40303664)
竹田 美和 (竹田 義和) 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20111932)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
37,190千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 1,890千円)
2002年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2001年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2000年度: 22,500千円 (直接経費: 22,500千円)
1999年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 高周波電子銃 / フォトカソード / レーザー・コンプトン散乱 / レーザー・コンプトン / レーザー・コンプトン光 / レーザーコンプトン光 |
研究概要 |
本研究は短パルスレーザー光のつくる電磁場内を高周波電子銃の高密度電子ビームを通過させることで放射光を発生させる原理で、超小型の放射光源を開発する計画の一貫である。高周波電子銃とそれに関連するシステムを開発するものであるが、とくに高性能電子ビームを取り出すため、フォトカソードの系統的研究を重視し高量子効率のカソードを開発できた。 ◇高周波電子銃部、高周波およびビーム輸送系 電子銃加速空洞部に高周波電力を供給するためのクライストロン系の整備、すなわちモジュレータ電源マイクロ波立体回路系、そして電子線を導くビーム輸送系と検出器系の製造を行った。レーザーシステムは名大理学部において偏極電子源に使用している。 ◇カソード材料の開発研究 フォトカソード材料としてセシウム・テルライドとガリウム・ヒ素系の半導体超格子を用いて高性能のカソードを開発した。セシウム・テルライドについては量子効率の波長依存性、偏光、膜厚、基板材による特性等を詳細に調べた。ガリウム・ヒ素系の半導体超格子については各種構造の超格子を製作し、それらの量子効率と電子スピン偏極度を調べることでフォトカソード材としての特性を系統的に調べた。 ◇電界放出暗電流の低減 高周波電子銃は高電界を印加するので電流密度をあげることができるが、同時に暗電流が増加し、カソードの劣化など電子銃としての基本的な性能にかかわることがある。高電界中の銅表面について、素材、表面の加工精度と処理方法などが暗電流発生にどのように関わるかを系統的に調査し電子銃設計の知見を得た。 ◇多層金属箔によるX線源 高周波電子銃からの指向性の高い電子線を多層金属箔に斜めに入射し、発生するX線の中で各金属箔表面で全反射する条件のものを取出すことで、小型で強力なX線発生装置とすることが考えられる。モンテカルロコードEGS4を用いて効率的なX線の取出方法を詳細に調べた。
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