研究分担者 |
村本 充 苫小牧工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (30353220)
日景 隆 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30312391)
伊藤 精彦 苫小牧工業高等専門学校, 校長 (30001176)
稲川 清 苫小牧工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (80213114)
山本 学 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20301939)
大宮 学 北海道大学, 大型計算機センター, 教授 (30160625)
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配分額 *注記 |
37,100千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 2,700千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2001年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2000年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1999年度: 17,400千円 (直接経費: 17,400千円)
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研究概要 |
本研究では,ミリ波帯無線LANシステムの実現ならびに普及に資することを目的として,セクタアンテナとその周辺回路技術の開発を行い,次に示す知見と成果を得た. 1.ミリ波帯平面セクタアンテナの構成要素として,バックワード励振プリントスロットアレーを開発した.バックワード励振スロットアレーで平面マルチセクタアンテナを構築するためのアレー配置法を新たに提案し,その有効性を実験と解析により明らかにした. 2.プリントスロット八木・宇田アレーを開発するとともに,スペクトル領域モーメント法およびFDTD法による設計法を確立した.このアンテナを用いた平面マルチセクタアンテナを提案し,スペクトル領域モーメント法による特性評価を行った.この結果より,金属フィンなどの突起物を配置しなくても,セクタ間の干渉が問題とならないことが明らかになった. 3.ポスト壁キャピティ付きプリントスロット八木・宇田アレーアンテナを提案した.本アンテナのFDTD解析を行い,アンテナ設計のための基礎データを収集した.このアンテナを用いた平面マルチセクタアンテナの測定を行い,平面構造のままで良好な特性が得られることを明らかにした. 4.磁流ループアンテナで構成した準光学アンテナ・ミキサを提案した.磁流ループアンテナについて,入力特性・放射指向性の最適化を行った.最適化後の素子を用いて,準光学アンテナ・ミキサシステムの実験を行い,良好なビーム走査特性が得られることを確認した. 5.イメージNRDガイドを用いたミリ波アンテナ・回路を提案した.低サイドローブレベルのブロードサイド放射が可能な共振型漏れ波アンテナを開発した.また,高性能かつ構造が簡単なミリ波アンテナとして有望な誘電体ロッドアンテナに着目し,イメージNRDガイドで給電するための一手法を考案した.さらに,方形導波管とイメージNRDガイドとを接続するための変換器を開発した.
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