研究課題/領域番号 |
11355036
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤平 正道 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (40013536)
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研究分担者 |
菅 耕作 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助教授 (90016642)
秋葉 宇一 (秋場 宇一) 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助手 (60184107)
安武 正敏 セイコーインスツルメンツ株式会社科学機械事業部, 技術部専門部長(研究職)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
32,220千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 1,020千円)
2001年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 24,400千円 (直接経費: 24,400千円)
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キーワード | 化学力顕微鏡 / AFM探針の化学修飾 / 原子・分子分解能 / 自己組織化単分子膜 / 化学識別 / 剛直分子 / 液中観察 / 原子間力顕微鏡 / 走査型化学力顕微鏡 / パルスフォースモードAFM / 短針の化学修飾 / 力-距離曲線測定 / プローブ分子 / 探針の化学修飾 |
研究概要 |
本研究では、1)AFM探針の形状のさらなる先鋭化とその先端琴面の化学修飾法を改良して、真の原子・分子分解能の化学力顕微鏡用AFM探針を開発し、2)高真空下での力-距離曲線測定の高分解能化を達成して、真の原子・分子分解を有する化学力顕微鏡を開発することを目的として研究してきた。またこの技術をさらに発展させて、水溶液中での生体膜類似表面の高分解能での化学力顕微鏡観察も試みてきた。1)におけるAFM探針先端の先鋭化については、剛直な分子からなる自己組織化単分子膜中に埋め込まれた背の高い剛直な孤立単一分子を用いることを試みた。この目的達成のためには、まず剛直な構造を持ち、安定塗自己組織化単分子膜を形成できる系を構築することが要求された。しかも、埋め込む単一分子の分子長を考慮すると、単分子膜形成用分子としたは、分子長はできるだけ短いことが望まれた。このために分子長は毎いが分子間相互作用が十分高く、安定な自己組織化単分子膜を形成できると期待されたビシクロオクタン骨格を持つ新規なジスルフィド化合物を合成し、Au(111)表面上に自己組織化単分子膜を形成することを試みた。期待通り安定な自己組織北学分子膜の形成に成功した、また、このビシクロオクタン骨格を持つ新規なジスルフィド化合物では、その先端に水素以外に電気陰性度の高いハロゲン原子を導入でき、2成分混合単分子膜中での原子・分子分解能を検討するための理想的な試料となることも走査トンネル顕微鏡による観察から判明した。2)については、現時点では、究極の原子・分子分解能には至ってはいないが、単一分子あるいは数分子の集合体は観察できるようになってきている。水中測定でも同様である。但し、本研究に引き続き、学術創成研究で本研究をさちに発展させる機会を与えられたので、究極の目的も近い将来達成できる見込みである。
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