研究課題/領域番号 |
11356009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 日本大学 (2001-2002) 帯広畜産大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
見上 彪 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20091506)
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研究分担者 |
壁谷 英則 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (10318389)
丸山 総一 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (30181829)
酒井 健夫 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50147667)
玄 学南 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
長澤 秀行 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (60172524)
五十嵐 郁男 帯広蓄産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80159582)
藤崎 幸藏 (藤崎 幸蔵) 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (00292095)
井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 講師 (10271751)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
38,690千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 3,990千円)
2002年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2001年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2000年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
1999年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | ヘルペスウイルスベクター / 組換えワクチン / T.gondii / N.canium / C.parvum / B.caballi / B.equi / B.gibsoni / N.caninum / ヘルペスウイルス / ベクターワクチン / C.parvam / B.epui / T.congolense |
研究概要 |
得られた主な研究成果は以下のとおりである。 1)動物ヘルペスウイルスのベクター化 ネコヘルペスウイルス1型(FHV-1)、イヌヘルペスウイルス(CHV)、ウシヘルペスウイルス1型(BHV-1)、ウマヘルペスウイルス4型(EHV-4)、マレック病ウイルス2型(MDV-2)などベクター化候補ウイルスについて幅広い遺伝子検索を行い、TK、gE、gIなど外来遺伝子挿入可能な候補遺伝子を同定した。これらの遺伝子は、ウイルス増殖には必ずしも必要としないため簡単に欠損させることができ、また、これらの遺伝子を欠損させたウイルスは動物に接種した場合その病原性が野生型と比べ著しく低下することを確認した。 2)原虫抗原遺伝子のクローニング トキソプラズマ、ネオスボラ、バベシア、クリプトスポリジュウム及びトリバノソーマなど主要動物病原原虫のcDNAライブラリーを作製し、イムノスクリーニング法によりそれぞれの主要抗原遺伝子を同定・クローニングし、その性状解析を行った。新しく同定或いは性状解析した抗原遺伝子としてB.equiのP30、P34、P82;B.caballiのP18、P48、P104;B.gibsoniのP29、P50、P130;N.caninumのP36、P43;T.gondiiのP22、P30、P43、P54などが挙げられる。 3)原虫抗原を発現する組換えヘルペスウイルスの構築 N.caniumのP36とP43を発現する組換えCHV、T.gondii P22、P30、P54を発現するFHV-1、C.ParvumのP23を発現するBHV-1などの構築に成功した。ヘルペスウイルスにより発現された多くの組換え原虫抗原は虫体由来の天然型抗原に類似した抗原性を有していることが確認された。 4)試作組換えワクチンの感染防御効果 N.caniumのP43(NcSRS2)を発現する組換えCHV(CHV/NcSRS2)を鼻内接種したイヌでは、虫体由来の天然型NcSRS2抗原に特異的な液性免疫が有効に誘導されることが、また、T.gondii P54(ROP2)を発現するFHV-1(FHV-1/TgROP2)を鼻・口内接種したネコでは、トキソプラズマ原虫感染に対する部分的感染防御効果が認められた。一方、C.parvumのP23を発現するBHV-1(BHV-1/CpP23)をウサギに接種して得られた抗血清にはクリプトスポリジウム原虫の増殖抑制活性が認められた。
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